「ナチュラル&オーガニックのつどい」が1月28日、一宮町役場西側広場で開催された。「ナチュラル&オーガニックMUGAI.いちのみや」が企画した。
自然栽培に取り組んでいる農家が育てた、さまざまな野菜が並んだ
当日は、自家製堆肥を使って育てた野菜や果物などが販売された。
同団体代表の林一雄さんは一宮町出身。一昨年、肥料・農薬には頼らず植物と土の本来持つ力を引き出す農法である「自然栽培」を始めた。いすみ市で25年以上、自然栽培で野菜を作っている棚原力さんと出会い、長年の研究の中での楽しさやノウハウを多くの人に知ってもらいたいと活動を開始。
元直売所だった空き店舗で自然栽培の農作物を取り扱う店が開けないか考え、話し合いを重ねる中、まずは生産者、加工業者、消費者が出会うきっかけづくりから始めようと、今回マルシェを企画した。
会場には、棚原さんから学び野菜作りを始めた農家も出店。多様な野菜が並んだ。自然栽培の野菜や米を使ったお弁当なども販売された。
5月に直売所の開店を目指すが、「どのような運営体制にするかは、まだ未定」と林さん。「農作物は気候に大きく影響される。旬もある。需要と供給のバランスが難しく、過去2度、直売所が閉店している経緯もあるため、どのような形であれば、無駄なく、無理なく、継続的に続けていくことができるのか、慎重に検討を進めている」とも。
立ち上げメンバーの一人である石井里佳さんは「マルシェを通し、自然栽培に興味のある人たちがつながることで、今後、その日の農産物の入荷情報などSNSを活用し、効率よく必要な人に届けられるようになるのでは。まずは多くの人と出会い、交流できたら」と話す。
次回は、3月17日の開催を予定。