「かつうらみんなの交流会親子でコーヒードリップ体験」が8月25日、EDOYA(勝浦市勝浦)で開催された。
普段は焙煎機で行う焙煎作業だが、今回はガス火と網で親子に楽しんでもらった
移住希望者、移住者、地域住民の交流を図る目的で始まった「かつうらみんなの交流会」が主催する。イベント開催は今回が初めて。
同体験は、同市内で2015(平成27)年から勝浦朝市を中心にコーヒー屋台を営業し、2022年に仲間と共に実店舗「SPAiCE COFFEE HOUSE」を始めた紺野雄平さんを講師に迎え、開いた。
当日は、市内外から3組の親子が参加。参加者が生のコーヒー豆を焙煎(ばいせん)するところから始まり、焙煎後はミルを使ってコーヒー豆を粉末状にし、ハンドドリップするまでを体験した。子どもたちには、ドリップパックに絵を自由に描いてもらい、「世界で一つのオリジナルドリップパック」を作った。
イベント後半では、それぞれの参加者が交流を兼ねて焙煎した豆を交換してドリップを行い、試飲。「同じ豆なのに、味が全然違う」「こっちの方が酸っぱい」「こっちは苦い」などコーヒーの味の違いに会場が湧いた。紺野さんは「焙煎の焼き具合、ドリップの仕方など少し異なるだけで味に違いが生まれる」と話す。
参加した30代女性は「子どもがオリジナルドリップパックにとても喜んでいた。都会ではなかなか出来ない体験に親子で楽しめた。また開催されるなら参加したい」と話していた。
「子どもたちが真剣に取り組む姿は見ていてとてもうれしかった。自分自身も感じるものがあった」と振り返る紺野さん。
今回のイベントを企画した同市企画課移住定住支援係の喜瀬知有良(ちゆら)さんは「今回の体験を通じて新たな交流が生まれたので、今後も継続してこのような交流会を開ければ」と意気込む。
同企画は12月、来年2月にも開催を予定する。