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一宮の「室川農園」「ミナモトファーム」がクラフトビールを共同開発

「室川農園」室川さんと「ミナモトファーム」齋藤さん。パッケージデザインのモチーフになった釣ヶ崎海岸の鳥居を背景に

「室川農園」室川さんと「ミナモトファーム」齋藤さん。パッケージデザインのモチーフになった釣ヶ崎海岸の鳥居を背景に

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 米やトマトを栽培する農家「室川農園」(一宮町)と多品目野菜を栽培する農家「ミナモトファーム」(一宮町船頭給)がオリジナルクラフトビール「上総一之宮 WAVY ミナモト」を共同開発し、11月24日、同町一宮海岸広場で行われる「渚のファーマーズマーケット」で初めて販売する。

パッケージデザインを手がけた一宮町在住のデザイナー「YCK(ユチカ)」さん

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 クラフトビールに使う素材にこだわったという同商品。室川農園で麦を、ミナモトファームではホップを、それぞれ栽培し、おのおのの得意分野を生かした。ビールの製造は銚子ビールなどを手がける「チョウシ・チアーズ」へ依頼。パッケージデザインを手がけたのは同町在住のデザイナー「YCK(ユチカ)」さん。齋藤さんをモデルにデザインを仕上げた。

 ミナモトファームの齋藤絢子さんは「普段からビールを嗜(たしな)むのが好きで、室川さんが麦を栽培することを聞き、自分で原料のホップの栽培をすればクラフトビールが作れると思い、相談したところ意気投合。栽培を勉強するため山梨のホップ農家へ体験に行った。そこから一気にクラフトビール開発が進んだ」と振り返る。

 室川農園の室川典弘さんは「麦の栽培を検討したときに市場価格の低さに驚き、何か活用する方法はないかと考えたのが開発のきっかけ。地元一宮町にこだわり、地元の人がつながって完成したビール。自分たちの想像以上の仕上がりで、とにかく香りの高いおいしいビールになった」と話す。

 「次回商品の構想もあり、来年5月ごろに販売できるよう開発を進めている。コンセプトは変えず、地元にこだわりたい。毎年行われる上総十二社祭りをモチーフにしたい」とも。

 「渚のファーマーズマーケット」では、限定600本を販売する。

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