古民家カフェ&キャンプ場「tiny house isumi(タイニーハウスいすみ)こまきち」(いすみ市須賀谷)が1月24日、オープンした。
土間はそのままにするなど、古民家らしさを残しリノベーションした店内
オーナーの駒井夏海さんは2018(平成30年)年、家族でいすみ市に移住。2021年に知人の紹介で物件を借りることになり、キャンプ場を始めた。
「都会から来て利用する人に想像以上に喜んでもらえたが、よりよい環境で、古民家で過ごしたり、里山体験をしてもらったりしてほしい」と考え物件を探し、2022年12月に、山付き古民家を購入した。
古民家の改修を進めながら山も整備。キャンプ場のオープンに向け準備を進めていたが、地域の人にも「なじみのある場所になれば」とカフェも併設した。
カフェでは地元の野菜や発酵調味料をメインにしたランチのほか、日替わり店長による料理も提供予定。水曜は、地元野菜を販売するマルシェも開く。
駒井さんは現在、3人の子どもを育てている。「自分が子どもの頃に、祖父母の家で当たり前に触れていたことが、今の子どもたちにとっては貴重な機会になりつつある。ここを、古民家を知る、土に触れる、山で遊ぶなど、昔ながらの暮らしや自然体験ができる場にしていきたい」と話す。
今後、梅干、みそやしょうゆの手作り体験など、親子で参加できる加工品作り体験も予定している。
同市への移住後、自主保育サークル「いすみっこ」へ参加、毎週末に大原漁港で開催されている「港の朝市」への出店など、「地域の事業者と関わる中で多くの刺激を受けた」という駒井さん。
「そこまで田舎感もなく、かといって都会感もない。ほどよい、ちょうど良さがある街。さまざまな挑戦をしている人がいるので、新しいことを始めやすかった。自分と同じ子育て世代の親が、食や環境、昔ながらの暮らしに少しでも興味をもつきっかけになれば」と話す。
カフェの営業時間は10時30分~14時だが、当面は予約制で営業する。月曜・火曜・金曜定休。
キャンプ場の貸し切り料金で、4万8,000円~(大人6人までで、子どもこどもは無料。15歳以上の子どもは1人、4,000円追加)。