映画「夢みる小学校完結編」の上映会が1月13日、勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」(勝浦市沢倉)で開催される。主催は「夢みる小学校完結編実行委員会」。
入場証明用のリストバンド作りも10人ほどいるメンバーで協力し合って進めた
同作品は子どもの自主性を重んじ、実践している学校「きのくに子どもの村学園」のドキュメンタリー作品「夢みる小学校」に追加取材した映像を加えた完結編。
同実行委員会メンバーの石丸英範さんは茂原市出身で、現在は山梨県南アルプス市在住。国内各地にある同学園5校の一つで、同作の舞台でもある「南アルプス子どもの村小学校」に子どもが通っている。石丸さんが茂原在住の頃から子どもを通じて親交があった同会メンバーで大多喜町在住の山野邉綾子さんと、家族ぐるみで教育について話し合ってきた時、この映画の話が持ち上がった。山野邉さんは別のグループで「夢みる小学校」の上映会を開いたことがあり、石丸さんの「いつか地元千葉でたくさんの人に見てもらえたら」という思いを受け、上映会を企画した。
山野邉さんが大多喜、いすみ、御宿、勝浦、市原、木更津などの各地で上映会開催の経験がある子育て世代の友人に声がけしたところ賛同を得て、今回の開催に向け準備を進めてきた。山野邉さんは「以前大多喜で前作の上映会を開催した時、その地域だけで上映するにはもったいない映画だと思った。さらに、中学校のエピソードが加わった完結編は、各地域でつながってもっとさまざまな世代に見てほしい」と話す。
当日は映画上映に加え、同小学校阿部和樹校長と同学園卒業生で現職員の関野裕貴さんを招き学校にまつわる話や質問を受けるゲストトークも予定。「教育だけではなく食にも注目してほしい」との思いから映画に賛同する飲食店や雑貨店などが並ぶ「夢みるマルシェ」も同時開催。会場内には子育て世代が親子で飲食しながらでも自由に映画を鑑賞できる「親子鑑賞室」も設ける。
石丸さんは「風邪をひいた息子へ学校を休むよう勧めた時、『学校へ行きたい』と泣きながら訴える彼の言葉にハッとし、子どもたちをこんな気持ちにさせてくれる場所なんだと改めて気付かされた。でも、教育は学校の中だけじゃない。自分がそうだったように、見る人がそれぞれの立場で当たり前と思ってきた教育を見つめ直すきっかけにしてもらえれば」と来場を呼びかける。
9時30分開場、1回目10時15分、2回目12時30分上映開始。ゲストトークは14時30分から。料金は、大人=1,000円、大学生・18歳以下・障害者手帳がある人=無料。会場内に親子鑑賞エリアを設ける。「夢みるマルシェ」は11時~16時30分。入場無料。