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長南で「地元のお母さん」が教えるレンコン料理教室 農家ならではの工夫も

地元のお母さんからレンコンだけで作る「レンコンしんじょ」の作り方を教わる様子

地元のお母さんからレンコンだけで作る「レンコンしんじょ」の作り方を教わる様子

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 長南町の特産品であるレンコンを使った「レンコン料理教室」が1月21日、「里山カフェyatu(やつ)」(長南町坂本)で開かれた。

漢方にも使われるレンコンの節は、すりおろして「レンコン湯」に使う

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 主催はハス農家を中心とした女性たちのグループ「蓮(ハス)田から生まれる豊かなくらしの会」。同会はレンコンに親しみを持ってもらおうと、蓮田に共生しているマコモを使った草履作りや円座作り、ハス染め、レンコン収穫体験などの季節のイベントを開催している。

 当日は同会メンバーが講師となり、町内外から19人が参加した。メニューは、レンコンしんじょ、レンコンハンバーグ、酢バス、けんちん汁のレンコンすり流し、レンコン湯、レンコンの皮のきんぴらの5品。教室では節の連なったレンコンを用意し、部位によって食感などが異なるため、そのレシピに合わせて使い分ける説明をした。芽の部分などシャキシャキした食感の部位は酢バスに使い、根の硬い部分はすりおろしてハンバーグやしんじょ、節はすりおろしてレンコン湯に、皮はきんぴらに使った。通常は捨てられてしまう、節や皮も余すことなく使った。同会メンバーが各担当に分かれ、ハスの切り方や火の入れ方など、ハス農家ならではのワンポイントアドバイスを行った。

 都内から参加した女性は「以前、レンコン収穫体験に参加した。産地の方々から直接料理を教われる機会はめったにない。けんちん汁では鍋を揺すって具材を傷めないように炒めるコツや、すりおろしレンコンを入れて汁にとろみを付けるなど農家ならではの使い方を知ることができた。人が温かく、都内とは別世界」と振り返る。

 同会代表でハス農家の細田美紀さんは「今が旬のレンコンを気軽に味わってもらいたい。レンコンを食べる人や栽培に興味を持つ人が増えてくれたら」と期待を込める。

 レンコンの旬のである冬季は、レンコンのでんぷん質が糖に変化し、粘りと甘みが増すという。同会では2月に町内の飲食店10店舗の協力を得て、レンコン料理をメニューに一品加える「蓮根(レンコン)フェア」を予定する。

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