
5月1日・2日に米フロリダ州で開催された「THE SUMMIT」で優勝を果たした競技チアリーディングクラブ「外房チアリーディングクラブCOASTERS’99」が5月15日、太田洋いすみ市長に結果を報告した。
2日間の試合で見事優勝を果たしたチームメンバー(写真提供=外房チアリーディングクラブ)
2016(平成28)年に設立された同クラブ。同市出身で代表の百瀬咲子さんと同市在住の土屋理江さんが出会い、生徒8人でスタートした。当初は児童館などを借りて練習していたが、よりよい環境で練習ができるよう協力を呼びかけ、現在は専用マットが設置できるB&G海洋センター(いすみ市岬町和泉)で練習に励んでいる。現在、クラブメンバーは112人いるが、今回大会に出場したのは、御宿、いすみ、一宮、九十九里在住の小学6年生~高校1年生の17人から成る「パープルチーム」。インターナショナル部門U16 LEVEL2に出場、初日の試合で51チーム中1位通過し、翌日の決勝で見事優勝を果たした。
報告会では出場メンバー17人のうち、市内の小中高校に通う児童・生徒が出席した。出席者は、大原高1年の内田芽花さん、岬中3年の秋野凛さん、同中2年の高島海璃さん、内田実花さん、山田詩乃さん 同中1年の岡本みらいさん、大原中3年の齊藤結香さん、同中2年の高橋愛乃さん、東海小6年の鈴木楓菜さんの9人。
太田洋いすみ市長は「発足から9年と歴史も浅く、設備も十分整わない中、この小さな町から世界チャンピオンのチームが出たことを大変誇りに思う。日々の努力の結果では」と健闘をたたえた。
百瀬さんは「自分もアメリカに行って演技をしたことがあったので、子どもたちもこの経験ができたらと考えていた。日々練習を重ねながら、多くの人に支えられて夢をかなえることができた」と感謝の気持ちを述べた。
生徒も、「この1年間練習してきたことの結果が出てうれしい」「初めての経験ばかりだったが、とてもいい経験になった」「一生の宝物になった」「夢をかなえることができて幸せ」と、それぞれあいさつ。今回、ほとんどの児童・生徒が初めての海外滞在だったが、互いに声をか掛け合い、リラックスして試合に臨めたという。「海外の選手がフレンドリーなことに驚いた。気さくに話しかけてくれたことが印象的だった」という声も。
同チームのヘッドコーチを務める土屋理江さんは「これからのさらなる夢の実現のために練習を重ねていきたい。1位になることよりも、自分たちの納得できる演技をし続けてほしい。難易度の高い技にも挑戦していきながら、新しいメンバーを加え、後輩に技術を伝えていけたら」と意欲を見せる。
現在は、8月に開催される全国大会に向け練習を重ねている。