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大原文化ストリートに移動コーヒー店 20代若者が夢かなえ出店デビュー

移動コーヒー店として初出店する竹田さん。夢は、森の中にコーヒー店をオープンすること

移動コーヒー店として初出店する竹田さん。夢は、森の中にコーヒー店をオープンすること

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 移動コーヒー店「Folax cafe(フォラックスカフェ)」が6月15日、大原駅前で開催される本と音楽のイベント「大原文化ストリート」で初出店する。

イベント当日は芝生の広場にさまざまな店が並ぶ(写真提供=大原文化ストリート実行委員会)

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 店主の竹田佳央さんは千葉市出身。2018(平成30)年、いすみ市で開かれた「ローカル起業キャンプ」に参加した。同キャンプは、いすみ市がNPO法人「グリーンズ」と共に「仕事・暮らし・社会」がつながる生き方「ローカル起業」を支援するプロジェクトの一環で開催。2泊3日のプログラムで、同市に移住して自分らしく働く人を講師に招き、地域資源や人とのつながりに触れ、起業までのプロセスを学ぶ。最終日には地域の人を招きアイデアを発表した。

 当時、竹田さんは大学を卒業したばかりの社会人1年目。仕事の関係で熊本県で暮らしていたが千葉県内での取り組みに興味を持ち参加した。「会社に勤めなくても自由に働き、暮らしている人がいて驚いた。将来的に自分のキャリアを考えた時、活動するステージはここにしたいと考えた」と振り返る。

 竹田さんは、元々興味のあった林業関係の企業で山の伐採計画や里山保全のための整備、調査・管理などを行ってきたが、今年、仕事に区切りがつき独立。いすみ市に移住した。

 「コーヒーが好きで、学生時代から自分で焙煎(ばいせん)もしていた。いつか自分が整備した森でコーヒー店を開くのが夢」という竹田さん。外房エリアではマルシェが盛んで、実店舗を持たず移動販売のみで営業しているコーヒー店も多い。今回、知り合いの移動コーヒー店の紹介で出店デビューが決まった。

 「大原文化ストリート」は、JR大原駅前で開かれている本と音楽をテーマにしたイベント。昨年3月に初開催し今回で4回目。当日はストリートピアノも置き、誰でも自由に演奏できるようにする。古書店や雑貨店のほか、クレープや和菓子、焼き鳥店も並ぶ。まち歩きを楽しめるようスタンプラリーも実施。近くに小学校もあるため、前回は多くの子どもたちでにぎわったという。

 竹田さんは「住民票を移すために役場に行った際、当時世話になった職員にあいさつに行った。部署が変わってしまっていたが、自分のために集まり、『ようこそ、いらっしゃい』と皆で温かく迎えてくれた。7年たっていたが、覚えていてくてうれしかった。今回のイベント出店は夢への第一歩。初めての出店なので戸惑いもあるが、楽しみたい」と意気込む。

 大原文化ストリートの開催時間は10時~15時。小雨決行、荒天中止。入場無料

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