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大多喜城で「大多喜ッズ」 地域を知り仕事に触れるきっかけに

大多喜城の麓に広がる広場。当日は多くの店が並んだ

大多喜城の麓に広がる広場。当日は多くの店が並んだ

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 子ども向け就業体験イベント「大多喜ッズ」が6月7日、千葉県立中央博物館大多喜城分館(大多喜町大多喜)で開催された。

「おおたきファミリーサポートセンター」のブースでは、大多喜町内のガイドマップ作成のための情報提供を呼びかけた

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 主催は、大多喜マチルシェと同館、大多喜町。子どもたちにさまざまな仕事を体験してもらうことを目的に2022年7月に初開催し、今回で7回目。

 当日は「お仕事体験」として、イベントスタッフや雑貨デザイナー、シフォンサンド作りやドーナッツデコが体験できるブースを設置。おにぎりやパン、たこ焼きなどを販売する店も並び、子ども連れの家族など多くの人でにぎわった。同町に教室を構えるダンススクール「ファンデーション大多喜」、和太鼓チーム「和太鼓陣」の発表会も行われ、会場は盛り上がりを見せた。

 大多喜マチルシェを主催し、今回のイベントを統括したkiccake代表の吉野絢香さんは「初開催から3年目になるが、今回、今までに出店したことがない店や企業に積極的に声をかけた」と振り返る。

 今回初出店した「おおたきファミリーサポートセンター」は、地域の見どころを集めた地図を制作するための情報提供を呼びかけた。来場者は、会場に用意された地図に「お薦め」の店や観光スポットなどを書き込んでいった。担当者は「地域にはまだまだ知らないことがたくさんある。せっかく作るのならば、地域の皆さんの知恵を借りたいと思った。今回、多くの情報が集まって驚いている。一つずつ確認し、地図制作に生かしていけたら」と話す。地元企業の平林物産は、種苗店の仕事をクイズで学ぶブースを設け、子どもたちと交流した。

 吉野さんは「今回から、地域に根付いた地元企業に声をかけ出店してもらった。実は大多喜町で暮らし、町内で働いている人が少なく、地元の企業を知らない人も多い。イベントをきっかけに身近な仕事や企業について知ってもらえたら。今後も継続して声をかけていきたい」と意気込む。

 同イベントは年2回のペースで、開催していく。

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