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いすみのオーガニック専門店「いすみや」で限定カフェ 城西国際大生が初挑戦

カフェに初挑戦する地域生態系保全ゼミのメンバー

カフェに初挑戦する地域生態系保全ゼミのメンバー

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 城西国際大学(東金市)の地域生態系保全ゼミの学生が9月10日~13日の4日間、オーガニック専門店「いすみや」(いすみ市大原)で限定カフェ「大学生古民家カフェききびより」を開く。

会場装飾のために竹を加工し「竹明かり」を作った

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 いすみ市の学校給食で使われている野菜や米、伝統的な手法で作られた調味料・食品、JAS有機認証商品を扱う同店。店主の手塚幸夫さんは房総野生生物研究所代表として、長らく地域の環境保全に取り組んでいる。

 学部を越え、さまざまな学生が参加する同ゼミは、環境問題と地域課題を結びつけながら実際に現地で地域の人との交流を通し学んでいる。トウキョウサンショウウオの保全プロジェクト、ゲンジボタル生息環境プロジェクト、いちご園のフードロスや人手不足解消プロジェクトや竹害の軽減プロジェクトを行ってきた。本年度からは「域学共創プロジェクト」という授業で、学部を超えて地域課題に興味がある学生が参加している。

 今回、ゼミ担当教授の国武陽子さんと手塚さんが共通の知人を介し出会い、ゼミ生と共にいすみ市を訪問。交流する中で学生の話をきっかけに限定カフェが実現した。 

 経営情報学部3年の成川聖矢さんは「6月に初めていすみ市を訪れたが、有機農業による豊かな自然と人が共生する取り組みが行われていて興味深かった。手塚さんの妻で隣接するコミュニティースペースの管理者でもある浩子さんと話をする中で、『花屋兼紅茶をメインにしたカフェをオープンするのが夢』と話したところ、初挑戦の場として場所を提供してもらえることになった」と振り返る。

 会場は「いすみや」隣のコミュニティースペース「嬉嬉kiki」。「古民家のため、とても雰囲気がある。当日は皆で装飾もする予定。小さな子ども連れの人にもゆっくり過ごしてもらえるよう、スタッフで見守りができたらとも考えている。まだ暑い時期なので子ども用に水風船プールも用意できたら」と成川さん。

 当日は、いすみ市産の果樹や野菜、米を使ったかき氷とカレーを用意。学生12人ほどで4日間対応する。看護学部3年の黒田真生さんは「初めての挑戦で、かつ準備期間も十分にないため不安もあるが、皆で協力して準備を進め、当日を迎えたい」と意気込む。

 成川さんは「カフェという空間は、多くの人と交流ができる場。今回は4日間限定だが、ぜひ、いろいろな話をしに来てもらえたら。自分たちのことも知るきっかけになれば」と来場を呼びかける。

 営業時間は11時30分~16時30分。

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