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いすみで「古民家活用案」発表会 神田外語大生が若者の視点で提案

神田外語大学の豊田ゼミ生。古民家の活用をテーマに発表した

神田外語大学の豊田ゼミ生。古民家の活用をテーマに発表した

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 神田外語大学の学生による古民家活用案「いすみ市に里帰りしよう」提案発表会が1月28日、いすみ市山田の古民家で開かれた。

神田外語大学の豊田ゼミ生と参加者。いすみ市議や地域活動に取り組む市民が集まった

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 今回提案発表を行ったのは、同大学外国語学部国際コミュニケーション学科講師・豊田聡さんのゼミの学生。産業マーケティングや経営学など、ビジネスの視点から履修学生が自発に関心事をテーマに設定し研究している。最近では学校内での野外映画上映会、古着交換会やファッションショーなどマネジメント学を生かした自主企画の運営も多い。

 同大3年の平野愛梨さんは「取り組みテーマを考えている時、自分たちが好きなものは何かを考えた。皆で共通したのが『体験』。祖父母の家が古民家という話をした時に『古民家で体験をする』というテーマはどうかと研究が始まった」と振り返る。

 ゼミ内での議論が本格的だったことから、豊田さんがいすみ市で古民家の再生や活用に取り組んでいる海老沼貞夫さんに相談したところ、「市民との相互学習機会になれば」と、今回の発表会が実現した。古民家の見学を通し、ゼミ内で考えてきたCX(顧客体験)戦略のアイデアと現場で得た感性と気づきを照合し発表案をまとめた。

 「若い世代は物より時間や経験を重視する。時間と体験の共有ができる場として古民家活用のアイデアを考えた」と平野さん。

 当日は、海老沼さんを中心に市の関係者、まちづくりに関わる人など約20人が出席。古民家を宿泊だけではなく観光と地域生活をつなぐ拠点として活用し、関係人口の増加を目指すアイデアが発表されると、参加者は熱心に耳を傾けた。30分のプレゼンテーション後の質疑応答では、参加者から「これだけいすみを考え、課題解決案を披露してくれる学生がいることに感動した」「今日の発表内容はビジネスアイデアの宝庫」などの声が上がり、約1時間にわたり意見交換が行われた。

 同大3年の寺崎結菜さんは「今回のテーマに取り組む中で初めていすみ市を訪れたが、自然が豊かで驚いた。同じ千葉県内に暮らしているが、まるで環境が違う。このような場所があったことが驚きだった」と話し、同じく3年の上門夏美さんは「身近に古民家がなかったので想像ができなかったが、実際に訪れてみると立派な建物に驚いた。手を入れる前と後の古民家を見れたことで、活用のイメージを持つことができ、可能性を感じた」と話していた。

 平野さんは「今回、地域外に暮らす人の視点からアイデアをまとめた。私たち若い世代がどのようなことに興味を持ち、どのような価値観を大事にしているのかを伝えられたのでは。今回のアイデアを今後の古民家活用の参考にしてもらえたら」と話す。

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