昭和40年代ごろまで日本の交通を支えたボンネットバスが走るイベント「春の国吉駅まつり」が3月29日、いすみ鉄道国吉駅前で開催された。
いすみ鉄道国吉駅前は、乗車待ちと記念撮影をする人たちでにぎわった
主催はいすみ鉄道応援団。 同イベントは8年前、いすみ鉄道の応援と国吉駅前の活性化を目的に始まり、毎年春に開催している。ボンネットバスの運行は「みんなでしあわせになるまつりin夷隅」の主要コンテンツだったが、2021年、イベント終了に伴い同イベントで引き継いだ。
当日は3台のボンネットバスが国吉駅前に集結。10時のバス走行開始に合わせて約1時間前から乗車整理券の配布を待つ人たちの列ができた。赤、青、オレンジ色を主体としたボンネットバスが駅前に登場すると、バスを一目見ようとする人や記念撮影をする人たちでにぎわった。 いすみ鉄道応援団・団長の掛須保之さんは「ボンネットバスが走ると乗車している人も見送る人も自然と手を振りたくなるのでは」と話す。
バスは、同市内にある鉄道車両を展示・保存する施設「ポッポの丘」で同日に開催された「春の昭和まつり」会場を往復運行。桜の開花に合わせて万木城下の桜並木を走るコースを設定し、乗車を楽しめるよう工夫した。 子どもに貴重な体験をさせようと来場した親子連れも多く、バスが田園風景や桜並木を走り抜けると、子どもたちから「すごい」「楽しい」などの声が上がった。
会場に設けたステージでは、5つの団体が演奏を披露した。現在運休中のいすみ鉄道の復興を願ったオリジナルソングを披露するグループもあり、歌声に涙する観客の姿もあった。飲食や鉄道関係のグッズも販売し行い、終日、多くの人が行き交った。
掛須さんは「このイベントが、いすみ鉄道の復興や地元の人々が楽しむ役に立てたらうれしい。いすみを観光で盛り上げていけたら」と意気込む。