いすみ鉄道が3月6日、沿線地域の高校3年生に対して「卒業生感謝フリー券」を発売した。
「卒業生感謝フリー券」は、2018年3月に卒業した本人が、卒業後も1年間定期券同様に同鉄道全線を何度でも利用できる切符。
卒業後も同鉄道に親しみを持ってもらうことを目的に企画した。対象となるのは、大多喜高校・大原高校に在籍する高校3年生または、いすみ市・大多喜町在住で、現在同鉄道を使って他校へ通学している高校3年生で、2018年3月に卒業する生徒。
同鉄道は千葉県房総半島の大原と上総中野間26.8キロをディーゼル車両で運行する第3セクター。
同鉄道の社員は「これまで3年間、ずっと利用してくれたので感謝の気持ちを込めてフリー券を販売する。高校時代毎日利用していても、卒業後に乗る人はほとんどいない。卒業しても来てほしいとの思いを込めている」と話す。
「大多喜高校は過去からずっと引き継がれている『いすみ鉄道対策委員会』があり、所属している生徒さんたちは環境美化活動や菜の花の種まきなど本当にいろいろやってくれた。利用してくれた高校生みんながあいさつをしっかりしてくれるし、必ず声を掛けてくれたのが印象に残っている」とも。
「これからそれぞれの道に進んでいくと思うが、その先々で目標を持って頑張っていただきたい。夢や希望を力強く持って、人生というレールの上を力強く走り続けてほしい」と笑顔を見せる。
同鉄道は大多喜高校と大原高校の卒業式が行われる3月8日に大多喜駅と大原駅にメッセージボードを設置する。
価格は3,000円。200枚限定。有効期間は発売日から2019年3月31日まで。大多喜駅出札窓口で3月31日まで販売する。