いすみ鉄道の国吉駅(いすみ市苅谷)で4月30日、「春のいすみ鉄道祭り」が初開催された。主催は「いすみ鉄道応援団」。
当日は、キハ35系気動車の運転士や車掌の体験や自分の足で漕ぐ軌道自転車体験、ボンネットバス乗車体験が行われた。
会場内には飲食ブースも設けられ、タケノコ豚汁、タコ飯弁当、太巻きの里山弁当などを販売した。野外ステージでは、「鉄のヒットスタジオ」と銘打ち、昭和時代の活気を演出する音楽ライブが行われた。
イベントスタッフとして参加した千葉県立大多喜高校の関洋貴さんは「イベントの手伝いは今回が初めて。自分も電車が大好きなので今日を楽しみにしていた。色んな人が参加していていいなと思った」と笑顔を見せる。
同スタッフの藤平拓海さんは「いすみ鉄道のイベントは年々参加者が増えているように感じる。今後いすみ鉄道の存続自体が問題にならないようになってほしい。国吉は自分が生まれ育った地域。都会の人にまずは国吉を『いいな』と思ってもらって、その次に足を運んでもらえれば」と期待を寄せる。
愛知県から車で来たという中山新生さんは「国吉駅に来たのは2回目。初めて来た時と何も変わらないところや自然が豊かなところが良い。ローカル線は時間を忘れられる。愛知はローカル線が少ないので、のんびり流れる時間が本当にうらやまましい」と話す。
中山さんと一緒に参加した尾本幸大さんは「初めて国吉駅に来たが、いすみ鉄道は期待以上だった。今走っている車両は車内が昔のままなので、その時代を感じられる」と笑顔を見せる。