「東灘(あずまなだ)」「鳴海(なるか)」などの日本酒を醸造している東灘醸造(勝浦市串浜)で3月25日、一般来場者を交え蔵開きが行われた。
10年ほど前に少数予約限定で一度だけ行ったことがあるという蔵開き。チラシや公式ホームページで「控えめに」告知したという。
当日は、各地から同蔵のファンが訪れたほか、地元愛好家やイベント出店などを通じて知り合ったまちづくり仲間らも駆け付け70人以上が集まった。
蔵開きは、酒の仕込みが落ち着いた3月~4月に行うことが多いという。今回は醸造タンク横のスペースを開放し、角打ちスタイルでの試飲を行った。
この日のために選んだ銘柄をそろえ、社長の君塚敦さん自ら一升瓶を抱え来場者に酒を注ぎ、酒造りへのこだわりなどを語った。
「人口が減っているこの地域。少しでも地域のためになればと企画した。地元飲食店にも協力してもらい盛り上げてもらった。初開催なのでどのくらいの方が来てくれるか心配だったが、雨の中多くの方が来場してくれ感動している」と君塚さん。
角打ちスタイルでの開催のため、当然ながらのように相席。遠方からの参加者と地元の移住者コミュニティーが一緒に酒を酌み交わす一幕も見られた。
埼玉県から訪れた参加者は「朝5時半に電車に乗ってやって来た。大好きな蔵の初開催の蔵開きに参加できて、ぜいたくな気分」と話していた。