松戸からの移住した・川崎淳さんが大多喜の山道を分け入った場所にキャンプ場「タラレバ」を開設し、4月1日施設利用の受け付けを始めた。
若い頃からバイクレーサーとして活躍していた川崎さんは、けがで引退後に旋盤工として勤務する傍ら、ダーツ、ビリヤード、サバイバルゲームなど趣味の時間の充実を図ってきた。
若い頃に夢中になったキャンプも7年前に再開したが、昔と違い最新装備が充実していることに驚く半面、物足りなさも感じたという。
「不自由さを楽しみたいオールドキャンパーやキャンプ上級者に向けて、自分スタイルで楽しんでもらえる場所を作りたいと感じた」と開設の動機を話す。
物件取得のきっかけは、サーフィンで訪れた勝浦の鵜原海岸。波待ちをしている際、海で仲良くなった移住者サーファー・斉藤祐之介さんからの紹介だった。物件視察時に「あふれるような自然と、こぼれ落ちてくるような星空を見て感動した」という。
生い茂る竹藪の奥に小川を見つけ、さかのぼっていったところ、透明度の高い池を見つけた。神秘的な風景に引かれ、その場で物件の購入を決意。昨年10月に契約を完了した。
長男の護希くんと二人三脚で竹やぶを切り開き、重機を入れてオーソドックスな「フリーサイト」、外房の砂浜を敷いた「シーサイドサイト」、竹やぶに包まれた「ブッシュサイト」など12カ所のキャンプサイトを整備した。
購入した山林は約4000坪。まだまだ切り開く余地があるという。男女共用のコンポストトイレ、川の水をくみ上げた炊事場を備えるほか、レンタル用にテントやタープ、コット、アウトドアチェアなども用意。自然環境保護のため、サイト内への車乗り入れは禁止し、駐車場は少し離れた場所に用意している。
基本料金は定員4人で1泊3,000円(土曜・日曜は8,000円)。入場料は大人1人につき1,000円。サイト中心部にファイヤーピットがあり、施設内でまきを販売するが、施設周辺の倒木や折れた枝などをくべるのは無料。
チェックイン11時、チェック10時30分。