御宿に移住した狩猟家の宮嵜勢太郎さんが企画する狩猟体験ツアーが7月15日・16日、行われる。
主催は「オンジュクジビエラボラトリー」(御宿町)。今年2月から狩猟体験ツアーを企画。5月に2回目を行い、今回が3回目となる。
狩猟体験では猟場で「くくりわな」を仕掛け、直前までに捕獲できた個体があれば解体も体験。その後、動物との関わりや狩猟についてディスカッションしながら夕食を取る。キョンの試食なども予定する。
2日目は、仕掛けたわなへ移動し、キョンが捕獲できているかどうかを確認し、昼ごろに解散となる。今後は皮の加工体験などもカリキュラムに加えていく予定。
宮嵜さんは2018(平成30)年7月、埼玉県から家族で移住。狩猟に興味があったため有害獣捕獲などを目的に御宿に定住した。狩猟を学ぶ中で、キョンの存在を知った。
キョンは外来種の有害獣で、本来の生息地は中国や台湾など。観賞用に持ち込んだものが1980年代から房総半島南部で繁殖。餌を求めて民家近くまで進出し、農地を荒らす食害、夜間の大きな声での騒音などを引き起こし、問題になっている。
台湾では高級食材として取り扱われており、中華料理ではメジャーな食材。「食感は柔らかくあっさりとした味で、どんな調味料にも合わせやすい食材。塩、コショウで味付けして焼くだけでもおいしい」と宮嵜さん。「生息域を広げていくキョンの存在を知ってもらい、皆で対策を考える必要がある」とも。
当日は10時30分、御宿駅前に集合。参加費は1万5,000円(宿泊先は各自で手配、参加費に宿泊費は含まない)。要予約。申し込みはメール hello@onjukugl.jp から。