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勝浦のメガネ岩で初の「眼鏡供養祭」 メガネの日に合わせ祝詞奏上も

遠見岬神社の小林宮司が祝詞を奏上

遠見岬神社の小林宮司が祝詞を奏上

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 日本眼鏡関連団体協議会によって登録された「メガネの日」である10月1日、勝浦市の尾名浦にある「メガネ岩」(勝浦市松部)で眼鏡供養を供養する神事が初めて執り行われた。

主催者の戸村さん

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 市内で福祉事業を営む戸村康文さんが企画した。7年前に勝浦市に移住した戸村さんがメガネ岩の存在を知り、自身も眼鏡なしでは生活できないことから、「いつかメガネの日に勝浦のメガネ岩で眼鏡供養をやってみたい」と考えるようになった。

 訪問入浴介護を生業とする「愛の風」を創業、地域の高齢者と触れ合うようになる。少なくない数の利用客との「別れ」を経験してきた中で残された家族から「夫がいつも愛用していた眼鏡をどのように処分したらいいか分からない」と相談されることもあった。

 そうした経験から「眼鏡供養」の必要性を真剣に考えるようになり、「多くの人に参加してもらうことでまちおこしの一端にもなるのでは」と考え、日曜と重なる今年の10月1日を待ち、移住から7年たった今年、念願を果たした。

 眼鏡を供養するだけでなく日中は観光客や地元住民も楽しめるイベントとして「めがね供養祭」として企画。街で活動する仲間たちに声をかけ、ステージ設営やMC、キッチンカー出店の手配、メガネ岩までの送迎バス確保などの準備を重ねた。

 イベント会場を「KATSUURA SEASIDE BASE」で確保し、音楽ライブとキッチンカー出店のコラボイベントとして開催した。

 会場では、勝浦市内で活動しているポップ系バンド「okitsu Gakudan」や、木更津を中心に県内各所で活動するヤンキーアイドル「C-style」、お笑いタレント「超新塾」などがゲストで登場し、会場を盛り上げた。

 眼鏡供養の神事は車で15分ほど離れたメガネ岩で夕方から執り行った。

 眼鏡の供養と利用者の目の健康、この取り組みの成功などを祈願した祝詞奏上は遠見岬神社の小林悠紀宮司が行った。

 地域の眼鏡愛好家数人も同席。この日は朝からメガネ岩前に戸村さんが廃材を活用して作成した眼鏡オブジェを設置、供養を希望する眼鏡を網にかけられるように準備も整えた。

 戸村さんは「今後は普段接している利用者から眼鏡を預かり供養すること、近隣地域の眼鏡店と連携して供養を希望する眼鏡を集める方法なども検討している。眼鏡供養祭は来年以降も、眼鏡の日近くの日曜に開催する予定」と話す。

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