「パンとチーズと発酵マルシェ」が12月9日・10日の2日間、大多喜ハーブガーデン(大多喜町)で開催された。
地域の食文化の発展、地産地消の促進、生産者との交流や子どもの学びの場を提供することを目的とした同企画。パン店、チーズ工房に加え、発酵をテーマにした加工品販売店や飲食店などが2日間で延べ90店、出店した。
主催は、「うたうファーム」の高橋裕美さんと「umihana base」の 細川彩実さん。共に都内からいすみ市に移り住んだ移住者。
高橋さんはランドスケープデザインの仕事に長年携わっていたものの、移住後、耕作放棄地でジャージー牛3頭の放牧酪農を開始。牛と暮らすことで生き物へ興味が増し、地域でさまざまな食材や加工品を作るつくっている人々との出会いを通し、食への関心も増していった。
地域で開催されているさまざまなマルシェに足を運び、そこで多くの人と出会った経験から、自らも企画してみたいと思うようになる。マルシェを主催している移住先輩たちからアドバイスをもらい、昨年6月に、「パンとチーズとはつみつマルシェ」を初開催。
今回は、みそやしょうゆなどを手づくりしている人との出会いも多くなったことから、テーマに「発酵」を加えた。
いすみ市は、個人で経営するパン店のほかチーズ工房が多い地域。今回、会場近隣の店のほか、木更津市や鴨川市、千葉市など、遠方からの出店も多数あった。
「お客さんとの出会いだけではなく、出店者同士の交流もたくさん見られたみれた。ここが出会いと交流の場になっていると思うと、とてもうれしい。」と、高橋さんは、話す。