昨年9月に発生した大雨の影響で一部区間で運休が続いていた、いすみ鉄道が全線開通し、1月25日で1カ月がたつ。
年末年始は、開通したいすみ鉄道に乗車するため多くの人が駆けつけにぎわった。
昨年9月8日、房総半島を襲った台風13号による大雨の影響で、いすみ鉄道は大きな被害を受けた。同月13日には、大原駅から大多喜駅での運転を再開したが、増水と土砂崩れの影響で線路が宙に浮くなど特に被害が大きかった大多喜駅~上総中野駅間は運休が続いていた。
運休区間ではバスによる代行運送を行っていたが復旧工事が完了し、12月25日に全線開通。1月6日からには観光列車「キハ52 125」も運行を再開した。
同列車の再開当日は、乗車を楽しみにしていた人のほか、復活した列車を撮影したいと訪れる人の姿も多く見られた。運行ごとに変えているヘッドマークは『きぼう』だった。
同社の吉田貴文さんは「今年の年末年始は、昨年よりも多くの人が訪れている印象を受けた」と、振り返る。
例年2月下旬~3月、沿線では菜の花や桜が咲き、それを見に訪れる多くの観光客でにぎわう。
「お薦めおすすめは、大原駅から上総中野駅へ行き、小湊鉄道に乗り換え房総半島を横断するルート。房総の中心部に向かうにつれ、のどかな里山の景色が広がり、非日常感を味わえる。全線開通したので、ぜひ乗りに来てほしい」と、吉田さんは呼びかける。
いすみ鉄道区間内、途中下車が可能な「1日フリーきっぷ」は、平日用おとな=1,200円(土休日=1,500円)、平日用こども=600円(土休日同=750円)。同鉄道と小湊鉄道の区間を横断できる「房総横断乗車券」は、大人=2,000円、子ども=1,010円。