外房エリアで初となる、フィンランド発祥のスポーツ「モルック」のチームが2023年11月に勝浦市で誕生し、1月でメンバーが20人に達した。
木製ピン「モルック」を投げる様子。この日は強風のため、市内にある商店の空きスペースを借りて室内練習を行った
部長を務める田井智之さんは2020年に勝浦へ移住。同市内の鵜原で勝浦塩製作研究所を開業。海水を使って昔ながらの製法で「勝浦塩」を作っている。
モルックは、日本ではまだ認知度が低いスポーツだが、田井さんが知ったきっかけは、塩作りの際に使う釜にまきを投げ入れる動作からだった。「こういった動作を行うスポーツはないだろうか」と思い調べたところ、モルックにたどり着いたという。
ルールは、並べられた12本の木製ピン「スキットル」を、「モルック」を投げて倒し、倒れたスキットルの内容によって得点を加算していくというもの。先に50点ちょうどに達すると勝ち。
「これならば子どもから大人まで一緒に楽しめるのでは」と思い立ち、田井さんが呼びかけると、地元の人、移住者など幅広い世代の人が集った。
昨年11月、チーム名を「勝浦DEモルック」とし、日々大会へ向けてキャンプ場や海、強風の日は室内を使うなどして市内のさまざまな場所で日々、練習を重ねている。
「将来的には勝浦でモルック大会を開催できるようにして、市内の山や海といったロケーションの中で、多くの人にモルックを楽しんでもらうのと同時に、地域の魅力を知ってもらえる機会となれば」と田井さんは意気込む。
1月28日に君津市で開催される大会に出場するほか、8月に北海道で開催される世界大会への出場も検討している。