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御宿で皮から作るタコス作り体験会 「タコスの日」にちなんで地域交流

皮から作ったタコス。当日は2種類の皮を作り食べ比べもした

皮から作ったタコス。当日は2種類の皮を作り食べ比べもした

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 御宿町民と一緒にタコスを作る「タコス作り体験会」が3月24日、御宿町公民館(御宿町久保)で開催された。

当日は町内外から25人が参加し、体験を通し交流した

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 同町への移住促進活動の一環として、御宿町地域おこし協力隊の茂木智仁さんが企画した同イベント。同町を中心に営業しているタコスキッチンカー「AMA TACOS」の三次恵美子さんが協力して開催し、当日は町内外から大人と子ども合わせて25人ほどが参加した。

 同町は、メキシコと歴史的に交流が深い関わりを持つ。1609年にメキシコへ向かうガレオン船が座礁した際、御宿の人々が317人の乗組員を救助したことがメキシコと日本の交流の始まりといわれており、メキシコのアカプルコ市、テカマチャルコ市と姉妹都市協定を締結している。今回、3月31日の「タコスの日」にちなんで開いた。

 体験会では「マサ」というトウモロコシからできた粉からタコスの皮である「トルティーヤ」を作った。当日は、メキシコ人で昨年同町に移住したアドリアンさんと三次さんが、生地の練り方や焼き方、保存方法などを教えた。メキシコの伝統的なスープ「ポソレ」も振る舞われた。三次さんは「作る料理はメキシコ料理だが、肉や野菜などの食材はできるだけ地元のものを活用した」と話す。

 参加した同町在住の40代女性は「タコスを自宅でも作りたくて参加した。皮からの作り方が学べてうれしい。本格的なレシピでとてもおいしかった」と振り返り、御宿町外から参加した女性は「御宿を訪れるきっかけができ、良かった。楽しくおいしい一日になった」と話していた。

 当日は、テーブルごとに辛さのレベルを分けて作れるようにし、子どもたちは辛くないタコス作りに挑戦した。参加した女子児童は「皮を伸ばす工程が難しかったが、参加できて楽しかった」と話す。

 企画した茂木さんは「御宿町と交流の深いメキシコの郷土料理の体験会に、多くの人に参加いただきうれしい。これからも、町内外の地域の方々とのつながりの場を作っていきたい」と意気込みを見せる。

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