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長南で「ハスの花と雅楽を楽しむ会」 ハスの香りに包まれ地域交流も

「玉前雅楽会」による煌びやかな雅楽の演奏

「玉前雅楽会」による煌びやかな雅楽の演奏

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「ハスの花と雅楽を楽しむ会」が7月14日、本台青年館(長南町本台)で開催された。

ハス田に囲まれた集会所で、雅楽の演奏を聴き入る参加者

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 ハスの花は早朝に花が開き、昼前に閉じる。その時刻に合わせ、朝6時に近隣から約80名が参加し、一宮町に拠点を置く「玉前雅楽会」が雅楽を演奏した。

 当初、ハス田の中で開催する予定だったが、雨のため青年館に場所を移して開催。雅楽の演奏が響く会場で、ゆったりと音色を楽しむ様子が見られた。曲の合間には、雅楽会代表の松井満さんが、雅楽の概要や楽器を紹介した。

 演奏後には、ハスの花茶を振る舞った。ハスの花のつぼみを大きな器に入れ、熱湯を注ぐと花がパッと開き、芳醇(ほうじゅん)な香りが会場内に漂った。

 訪れた町内在住の女性は「雅楽を聴いていたら、まるで天国に来たような優雅な気分になった。ハス茶をいただきながら、集まったさまざまな世代の方と『良かったですね』と自然と話してしまうような幸せな気持ちに満ちたイベントだった。この町に住んでいて良かった」と振り返る。

 主催した「蓮(ハス)田から生まれる豊かなくらしの会」代表でハス農家の細田美紀さんは「高齢化や重労働でハス農家が減っている現状があるが、自分にとって農は喜び。ハス田にあるものを生かし、喜びや楽しみを伝え、ハスを作る人や興味を持つ人が増えれば」と期待する。

 七十二候でこの時期は「蓮始開(はすはじめてひらく)」。同会ではハス田に共生しているマコモを使って、草履作りやマコモ馬作り、ハス染め、ハス収穫体験などの季節イベントを予定している。

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