「米に感謝する一日、房総の米フェス」をテーマにした「ライスデー房総」が11月24日、大多喜ハーブガーデン(大多喜町小土呂)で開催される。
農家の中には、米のほか野菜や加工品なども販売する(写真提供=ライスデー房総実行委員会
同イベントは、いすみ市で「おにぎり工房かっつぁん」を営む坂本勝彦さんと、移住し米作りをしたことをきっかけに「No rice No Life」 とデザインしたオリジナルTシャツを制作・販売している「亀吉」の小畑麻生さんが中心となって発案。坂本さんは「その頃、パン店だけを集めたマルシェが始まり、パンがあるのならば米をテーマにしたマルシェもあってもいいのではと考えた」と話す。2016(平成28)年に第1回を開催し、今回で9回目。
当日は、いすみ市の「つるかめ農園」「結農園」「自然と共生する里づくり連絡協議会」、鴨川市の「米つぶ屋」「草so」のほか、「みろく農場」(東金市)「ののま自然農園」(君津市)「RIHEE∞」(木更津市)「小出農園」(佐倉市)の合わせて9園の農家が出店し、自身で育てた米や加工品を販売。今回出店する農家のほとんどが新規就農し、米作りをしている。移住し農地探しから始めた人も多いという。
坂本さんは「皆、それぞれこだわりを持って米作りと向き合っている。農家にとってこの日は、まずは自分たちのことを知ってもらうための場。このイベントをきっかけに、定期購入をするお客さまにつながった農家も多い。米は重たいため持ち帰るのが大変だが、少量の物も用意してるので農家の思いに触れつつ、購入してもらえたら」と話す。
当日は、おにぎりや丼飯を提供する飲食店のほか、ご飯のお供に合う調味料などの加工品も販売する。米粉を使ったパン店や焼き菓子店も並ぶ。
坂本さんは「会場内では『米』をさまざまな形で味わうことができるが、一度にたくさん食べることができないため、例年ゆっくりと会場内で過ごす人も多い。米の可能性に触れながら、農家と話し交流することで『米』を身近に感じてもらえたら」と来場を呼びかける。
開催時間は10時~15時。入場無料。雨天決行。