千葉県立一宮商業高校(一宮町一宮)の生徒が企画した「自然と農産物と歴史文化とサーフカルチャー1日で全部体感できるよくばりハイキング」が11月23日・24日に開催される。
ゴール地点に設置される「街ガチャ」。生徒がデザインしたキーホルダーが当たる
上総一ノ宮駅を出発し、一宮海岸など徒歩で全長7.5キロのコースをおよそ3時間25分かけて巡る同企画。直売所などに立ち寄りながら海岸へ向かい、かつて芥川龍之介が友人の久米正雄と滞在した国登録有形文化財の「芥川荘」、玉前神社など歴史的名所も巡る。24日は一宮海岸広場で開かれている「渚のファーマーズマーケット」にも立ち寄ることもできる。同校3年の選択授業「地域観光」を学ぶ生徒が地域を実際に見て歩き、コースを考えた。
3年の吉田青空さんは「一宮町の魅力を見つけるため、さまざまな場所を巡った。今まで気づかなかったが、田んぼが広がる景色がとてもきれいだと思った。芥川荘では、タイムスリップしたような気分になる。自分たちがお勧めする地域の良さに触れてもらえたら」と参加を呼びかける。
当日は、スタートとゴール地点のほか、一部の立ち寄りスポットで生徒が参加者を迎える。地元をイメージしデザインした消しゴムはんこを元に製作したキーホルダーが当たる「街ガチャ」も設置。23日は地元農家店とコラボした商品も販売する。
同授業を担当する田中善洋教諭は「今回の企画を通し、生徒たちも地域の新たな魅力を知ることができたのでは。自分たちで考え準備したコースを、どんな人が楽しんでくれたのか、直接参加者を迎えることで今後につなげていけたら。今後も地域と一緒になって取り組んでいきたい」と話す。
受付時間は9時~12時。参加無料。事前申し込み不要で、誰でも参加できる。