![講師のアドリアン アラゴン・ラミレスさん。同町に移住しさまざまな文化を伝えている](https://images.keizai.biz/sotobo_keizai/headline/1738909201_photo.jpg)
メキシコ人講師から学ぶ「スペイン語講座」が2月5日、御宿町交流スペースかぐや(御宿町新町)で開かれた。
同講座は、2023年に同町に移住したメキシコ人アドリアン アラゴン・ラミレスさんを講師に招き開いた。アドリアン アラゴンさんは今年、同町で農園付きの古民家を拠点にトウモロコシなどの作物と豆類を同時に栽培することで持続可能な農業を実現するメキシコの伝統農法「ミルパ」の取り組みを開始。メキシコ文化を伝える活動にも積極的に参加している。「メキシコ文化を紹介するいい機会と考え、依頼を引き受けた」と話す。
当日は、同町在住者を中心に30~70代の7人が参加。スペインや中南米に家族がいるため学習中の人や、過去に学んでいたが忘れてしまったので学び直したい人、ラテンダンスに興味がありスペイン語を学びたい人など、さまざまだった。
講座は、主にスペイン語で進められた。スペイン語でメキシコ料理を紹介する動画を見ながらよく使う単語に触れたり、子守歌を通して学んだりした。参加者は慣れないスペイン語に戸惑っていたが、だんだんと簡単な単語が分かるようになり、あいさつや自己紹介ができるようになった。
参加した同町在住の30代女性は「南米に渡航する予定があり、スペイン語を独学で学習していたが、一人では学習が難しかった。この地域では、なかなかスペイン語を学んだり使ったりする機会がないので、メキシコ出身の方からスペイン語を学ぶことができてうれしい」と話す。
アドリアン アラゴンさんは「日本語を学んだ際に、教師から英語やスペイン語を交えずに日本語のみを使った授業を受けたことで、日本語を効率よく学べた。その経験から今回もスペイン語をメインに使って授業を進めた。ラテンアメリカの人たちは外交的で片言のスペイン語しか話せなくても積極的にコミュニケーションを取るので、あまりスペイン語を話せなくても積極的に発言してもらえたら」と話す。
同講座は今後も月1~2回のペースで開講を予定する。