![市内でマルシェを運営する団体関係者が集まり、さまざまな意見を交換した](https://images.keizai.biz/sotobo_keizai/headline/1739403399_photo.jpg)
いすみ市商工会(いすみ市大原)が2月7日、市内のマルシェ運営者を集めて情報交換会を開いた。
同市では、野菜や海産物などの特産品だけではなく、手作り菓子や弁当、加工品などが並ぶマルシェが盛んで、ほぼ毎週のように市内各所で週末に開かれている。同商工会では、市内で開催するマルシェの運営にかかる費用に対して「いすみ市マルシェ運営事業補助金」を用意。2024年度は7団体に交付した。
今回は、運営者同士で、さまざまな情報交換ができればと考え、初めて企画。大原漁港で毎週末開かれる「港の朝市」、店舗の軒下を活用した「かっつぁん家の軒下マルシェ」、神社の境内に店が並ぶ「国吉百福市」、「長者天神市」、地元事業者と一緒に企画する「いすみコラボマルシェ」、本と音楽をテーマに大原駅前を盛り上げる「大原文化ストリート」、毎回市内のさまざまな場所に移動し開催する「isumiぐるぐる市」の、それぞれの代表者や関係者のほか、市職員など約20人が参加した。
普段から交流のある参加者も多かったが、それぞれのマルシェの特徴や運営方法など発表し、意見交換を行った。SNSを活用した集客方法、夏の暑さ対策としての夕市開催、来場者だけではなく出店者用の駐車場の確保、トイレなどの設備について、それぞれの視点から意見が出された。公園や空き施設など開催場所として利用ができないかなど、今後の可能性を探るきっかけにもなった。
「来場した人が市内を巡って楽しめるよう、ほかのマルシェの情報を提供できないか」という意見も多く、横のつながりを強化するためのチラシ作成やポータルサイトでの情報発信なども提案された。
いすみ市商工会の担当者は「今回急な声がけだったにもかかわらず、多くの人が参加してくれた。さまざまな意見も聞くことができ、商工会としてどのような支援ができるのか参考にしたい。今後もこのような情報交換会を定期的に開いていけたら」と話す。