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いすみの「いまぜき看板」、盗難防止器具発売 盗難被害を機に商品開発

いまぜき看板の今関さん。自身の苦い経験から商品を開発した

いまぜき看板の今関さん。自身の苦い経験から商品を開発した

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 いまぜき看板(いすみ市日在、TEL0470-62-3000)が2月22日、ユニック車に特化した盗難防止器具「バンジャック」を発売する。

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 1975(昭和50)年創業した同店。父から引き継いだ2代目の今関茂行さんが、屋内外のさまざまな看板を製作している。同商品の開発のきっかけは自身の盗難被害からだった。

 「看板設置のために、積載型トラッククレーン、通称ユニック車を所有しているが、2023年2月に盗難に遭ってしまった。2021年に買い替えた中古車で、簡易的な盗難防止対策はしていたが阻止できなかった。すぐに警察に盗難被害届を提出したが『戻ってくることがほとんどない』と言われてしまった。落胆していたが、何と2週間後に発見され戻ってきた。周りからは『奇跡』だと驚かれた」と今関さんは振り返る。

 二度と盗まれないために盗難防止対策を調べるも有効な手だてがなかったため、「ならば自分で作ってみよう」と開発に取りかかった。試作を繰り返し、1年以上の実証実験を経て、ユニック車に特化した盗難防止器具を商品化した。同商品は、ユニック車のアウトリガーに装着することで物理的に移動を阻止するという。

 「ユニック車は国内中古市場でも高価。所有している小規模な企業や個人事業主は常日頃から大事に使っている。盗難に遭ってしまうと被害は甚大で、買い換えができず廃業に追い込まれるケースもある。2月22日は、自身が盗難にあった日。もう二度と盗まれないという願いを込めて、発売日をこの日にした。ユニック車を利用する全ての人の役に立てたら」と今関さんは話す。

 価格は8万8,000円。セミオーダーで受注製作する。

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