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勝浦に個室ヘアサロン「HARe」 結婚を機に移住し起業、訪問美容も

店主の大森さん。勝浦市内のレストランに嫁いだ

店主の大森さん。勝浦市内のレストランに嫁いだ

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 1席のみのプライベート個室ヘアサロン「HARe(ハレ)」(勝浦市浜勝浦)が6月20日にオープンした。

シャンプー台にはゆっくりと過ごせるよう、大きめの椅子を用意した

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 店主は、美容師歴16年の大森寛子さん。東京や韓国のサロンで長年腕を磨いていたが、勝浦市在住の男性との結婚を機に昨年8月に移住。移住後は、週末のみ都内のサロンに出向き働いていた。

 平日に地元でできることを考え、出張美容室「anco(あんこ)」を開始。自宅や介護・医療施設などに出張し、ヘアカットやカラーを行う「訪問美容」に取り組む。大森さんは「高齢の人だけではなく、育児中・介護中で外出が難しい人からの依頼が多い。皆さん大変喜んでくれて、地域のニーズを感じている。ほとんどの人が継続して利用してくれている」と話す。「出向く際に住所を聞くが、まだまだ土地勘がないので、地元の独特の呼び名などに戸惑うこともある」とも。

 訪問美容を行っているうちに「美容室はないのか」という声を聞くようになったという。大森さんは「美容室を構えている方が、利用者に安心感を持ってもらえるのでは、と感じた。今までは、自分でサロンを開くことを考えたことがなかったが、縁があって、元々美容室だった物件と巡り合いオープンを決めた」と話す。

 店内は1席のみの完全プライベート空間。ほかの客を気にせずゆっくりと過ごすことができるようにした。子ども同伴で利用でき、ベビーカーも入店できる。シャンプー台の椅子は通常よりも大きなサイズを用意し、「くつろげるよう工夫した」という。

 大森さんは「高齢の家族を家に残して外出できない人や、赤ちゃんがいるお母さんなど、一緒に訪れてもらえたら。プライベートな空間だからこそ気兼ねなく過ごしてもらえるのでは」と話す。カット(5,000円)、カラー(8,000円)、パーマ(1万3,000円)、ヘッドスパ(2,000円)のほか、キッズ、シニアメニューも用意する。

 「店名には、ここでの時間を通して、晴れた気持ちになって帰ってもらえたらという思いを込めた。移住してまだ1年だが、美容室と訪問美容、どちらもニーズがあると感じている。良い形で両立できれば」と意気込む。

 営業時間は9時~18時(土曜・日曜・祝日は8時~)。火曜定休。

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