2026年3月で創立117年の歴史に幕を閉じる勝浦市立豊浜小学校(勝浦市新官)で11月22日、「最後の祭り」が開催される。
6月に開催した豊浜小学校の最後の運動会。全校生徒と保護者での集合写真(写真提供=豊浜小学校閉校事業実行委員会)
1908(明治41)年、豊浜東小学校と豊浜南小学校が統合し豊浜尋常小学校とし開校した同校。1919(大正8)年に現在の所在地に校舎を新築移転、1958(昭和33)年、市制施行に伴い、勝浦市立豊浜小学校に名称変更した。
現在、全校児童は25人。少子高齢化に伴い生徒が減少し来年3月に閉校する。
同イベントは「3月に閉校式を予定しているが公式的な式典のため、もっと気軽に在校生も卒業生も地域住民もみんなで最後に楽しめる祭りを開き、長年支援していただいた地域住民へ感謝の意を表せたら」との思いから企画。当日は、校庭に櫓(やぐら)を組み、盆踊りなどを予定するほか、勝浦中学校吹奏楽部による演奏、子どもみこし体験なども行う。在校生の希望を受けキッチンカーも出店。縁日コーナーでは、射的や輪投げなどを用意する。移動式リヤカー駄菓子店「駄菓子屋ROCK」も出店し駄菓子を販売し、スペシャルライブも開いて盛り上げる。卒業生が集まり40年前に埋めたタイムカプセルも開封する。
35年ほど前に通っていた卒業生は「毎日海を見ながら通っていた。今は車の往来が増えたが、昔はほとんどなく、路地で友人と遊びながら登下校した。楽しい思い出がたくさんある」と話す。
閉校記念式典行事部長の佐々木教道さんは「子どもたちにとって記憶に残る一日になれば。卒業生にも、ぜひ訪れてほしい。楽しみながら昔を思い出してもらえたら」と来校を呼びかける。
開催時間は11時30分~16時30分。雨天は体育館で開催。