読まなくなった本を持ち寄り、誰もが利用できる本棚を作る「植本祭」が2月14日、鵜原駅郵便局(勝浦市鵜原)で開催された。
鵜原駅郵便局は、郵便業務のほか電車利用者への案内業務など駅業務も兼務する
勝浦鵜原郵便局が移転・改称し昨年6月、開局した同郵便局。鵜原駅に隣接し郵便業務のほか、運賃の精算や案内など駅業務を兼務している。
鵜原駅郵便局の安藤一局長は「駅業務を兼務する郵便局は珍しく、千葉県内では3局のみ。地域の拠点としてさまざまなことに挑戦したいと思っている。今回、手紙など紙の文化に触れる機会が減っていく中で、私も本が好きなことから本で何かできたらと考えた」と話す。
「植本祭」は、読まなくなった本を持ち寄り、自由に読むことができる本棚を作る「本棚に本を『植える』」イベント。興津郵便局の西川岳宏局長と共に企画し、近隣住人へ本の寄贈を呼びかけた。
当日は30人ほどが集まり本を持ち寄った。近所に住む女性は「福祉のボランティア活動で活用していた本を持ってきた。誰かの役に立てば」と、棚に本を並べた。「本の整理をしたら、気になる本もあって読み直す機会になった」とも。
安藤局長は「近所の人が歩いて遊びにきてくれて、大変にぎやかな時間になった。高齢者が多い地域だが、交流する機会になったのでは」と話す。本棚には絵本や児童書、小説などが並び、早速手にとって読む人の姿も見られた。
「鵜原駅は、鵜原海水浴場が近く観光地のため夏になると大勢の観光客でにぎわうが、上下線共に1時間1本程度の運行で、普段は1日50人ほどしか利用がない。電車の待ち時間に本を楽しむなど、本を介して交流のきっかけになれば」とも。
本の寄贈は今後も継続して受け付ける。受付時間は9時~17時。土曜・日曜・祝日定休。