勝浦かいわいの日払い仕事情報を集め発信している「かつうら掲示板」が現在、学生などの若年層を中心に登録者を伸ばしている。
運営するのは国際武道大学OBで、老舗旅館「松の家」(勝浦市勝浦)で広報担当として働く北崎匠さん。
学生時代に松の家旅館にバイトで勤務するようになりイベント運営などに関わった。地域の大人から人集めを頼まれることが多かったことから「学生とのつながりがあるうちに仕事情報をマッチングできるプラットフォームを作らなければ」とLINE公式アカウントを活用した仕組みを4月に立ち上げた。
「掲示板」に登録すると勝浦市内の日払い仕事情報がタイムラインに流れてくるようになる。興味のある仕事の「ナンバー」を添え申し込むと本部でマッチングする仕組み。
現在は人力でマッチングを行っているが、いずれシステムで自動対応できるよう開発も進めていく。登録時に個人情報の取り扱いに対し許可をとる。
開始から3カ月で登録者数は140人、仕事掲載件数は10件を超えた。登録の仕事は行政のイベントが多いが、徐々に商店街や朝市、マルシェ主催者などとも連携を深めていく予定だ。
「学生の隙間時間を生かして地域の人材不足を埋めることができれば。将来的には個人と個人のマッチングで高齢者の自宅作業なども対応できるようにしていきたい」と北崎さん。
「僕もアルバイトから始まって人間関係ができ地域に入れた。学生たちが在学中に勝浦コミュニティーに接し、いずれ移住などにつながっていけば」とも。