創作和会席料理の店「御料理とく竹」(いすみ市岬町江場土、TEL 0470-71-0339)が来年1月5日、オープンする。
店主・徳竹眞一さんと妻の京子さんは、東京の茅場町と、高円寺で25年にわたり和食店を営業してきた。
茅場町で営業していた頃からいずれは地方へ移住したいとの思いがあったが、知り合いから提案されたのをきっかけに、いすみ市が開催する「お試し居住」に参加。1週間の滞在期間中、居住先のホストや市職員が「親身になって」物件探しの相談に乗ってくれたことで移住を決意したという。理想とする物件にすぐには出合えなかったが、2021年、高円寺から移り住んだ。
実際に地域で暮らしていく中で、市内に住居兼店舗にできる古民家と出合い購入。今年2月、築50年の納屋の改修を始めた。
歴史を感じさせる外観が特徴。店内には、東京・木場から取り寄せたという5メートル以上の木曽ヒノキのカウンター7席を用意。落ち着いたモノトーンの内装に仕上げた。
料理は眞一さんオリジナルの創作和会席を作る。テーマは「地産地消」だが、県外の食材を使うこともあるという。料理はコースのみ。カウンター席の目の前で調理の様子を見ることができる。
ランチは3850円、ディナーは1万1000円。ドリンクは地酒を中心とした日本酒と、海外からセレクトしたワインをそろえる。今後、ハーブを活用したノンアルコールにも力を入れていくという。
2人は「移住してからいすみの山海の恵でコースを作ろうと決めた。生産者とつながり消費することが農地や山の環境保全になる。その循環が次世代へのバトンタッチにもなる。料理を通してそのようなことに貢献できたら」と話す。
営業時間は、11時30分~14時、18時~22時。火曜・水曜・木曜定休。