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長南町の特産品「レンコン」が最盛期迎える 氷の張る蓮田で収穫も

就農3年目、桐谷佑哉さんの蓮田ではレンコン収穫が最盛期を迎えた

就農3年目、桐谷佑哉さんの蓮田ではレンコン収穫が最盛期を迎えた

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 長南町の特産品「レンコン」の収穫が最盛期を迎えている。

桐谷さんのレンコン栽培について、アドバイスをする組合長の田中和弘さん

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 2022年に同町で新規就農した桐谷佑哉さんの蓮田でも連日、水中ポンプを使い、節の連なったレンコンを掘り出す作業が続いている。桐谷さんは茂原市出身。就農のきっかけは「長南町に親戚がいて縁があったことに加え、泥の中からきれいな花が咲くレンコンの生命力に魅せれられて」と話す。千葉県農業大学校在学中に、同町のレンコン農家で研修を積んだ。就農時は3アールを耕作していたが、現在はおよそ1ヘクタールを耕作する。

 レンコンは、4月~5月に種レンコンの植え付けを行う。7月中旬に収穫を始め、12月に収穫のピークを迎える。年末年始の需要に応えるため、厳冬期は8時ごろから氷の張る蓮田で作業をすることもあるという。

 桐谷さんは「冬の朝の寒さが辛いこともある。でも、春先、一日ごとにレンコンの新芽が動く瞬間や花が咲くとき、一番いいものができた時に楽しさを感じる。味や品質にこだわるため、堆肥の有効利用やバランスを考えての農薬低減などに努めている」と話す。

 同町では粘土質の土壌を生かしレンコンを特産野菜として生産しているが、近年、中山間地域の厳しい栽培環境の影響や高齢化、後継者不足により産地が縮小しつつある。長南町蓮根(れんこん)組合に所属する農家は現在、桐谷さんを含め7人のみ。

 田中和弘組合長は「高齢化等により、このままではこの町のレンコン栽培は厳しくなる。ただ、桐谷さんのような若い後継者が育ち、耕作者のいなくなった蓮田を引き継いでいってもらえたら」と期待を込める。

 同組合のレンコンは市場出荷されるほか、JA長生の直売所などで販売する。

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