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長南中生徒、地元「藤平由治商店」で職場体験 こうじ造りを学ぶ

こうじ造りを体験する生徒たち

こうじ造りを体験する生徒たち

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 長南中学校(長南町長南)の生徒が、11月21日・22日の2日間、職場体験を行った。

2日目、温度の上がったこうじを箱に移し、帆布や麻布をかけ保温する

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 受け入れ先の一つである「藤平由治商店」は創業70年を超える商店で、こうじの加工販売のほか、みそ、飼料・肥料・穀物の販売も行っている。生徒たちは、こうじ造り、塩こうじ造り、みそ造りや袋詰め、配達や販売を体験。同店では、これから冬にかけてこうじ造りが最盛期を迎える。その際に必要な加工・販売・交換で用いる、一斗(と)、一升(しょう)、キロなどの単位について具体例を交えながら説明をした。

 こうじ造りでは、湯気の上がる蒸し上がった米を冷まし、こうじ菌を混ぜ合わせ、冷めないうちにこうじを土蔵造りの室(むろ)へ移動。翌日は手作業で温度を確かめながらこうじを箱に移し、棚に並べる作業を行った。生徒の一人は「一晩で湯気が立つほど温度が上がり、自然の力はすごいと感動した」と話していた。

 店主の藤平由之さんは「生徒たちの目標に添えるように、さまざまな体験メニューを考えた。今回の体験を通して見聞を広めてもらえたら何より。日常で中学生と接することがないので、交流の場にもなった」と振り返る。

 職場体験は同商店のほか16カ所の事業所で実施。事業所の選定は、生徒へのアンケート、教員、地域コーディネーターの3者で行った。コーディネーターの細田美紀さんは「生徒たちに地域で頑張っている個人商店を紹介したいと思い、藤平由治商店を候補の一つに挙げた。体験を通しこの町で働くことをイメージしたり、コミュニケーションの場にもなったりすれば」と期待を込める。

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