市民向け無料セミナー「ありがとうを残す終活」が7月29日、勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」(勝浦市沢倉)で開催された。
正栄山妙海寺住職の佐々木教道さんによる瞑想(めいそう)体験(写真提供=一般社団法人つながるしくみ研究所)
主催は一般社団法人「つながるしくみ研究所」。同法人は、「地域の身近な寺」として、さまざまな取り組みを進める正栄山妙海寺、高齢者の見守りや生活支援サービスを提供するWALNUTSくるみなど、地域の高齢者支援に取り組むメンバーが集い今年、発足した。
代表の松澤広樹さんは「それぞれが単独で行うよりも横のつながりを作り、皆で一緒に取り組み、さまざまな形で支援ができたらと考えた。特定の事業者や団体の利益に偏ることなく、中立的な立場で連携できる体制を大切にしたいと立ち上げた」と話す。
今回は「大切な人に思いを伝え、これからの希望を考える時間」として、勝浦市高齢者支援課とも協力し終活セミナーを企画。セミナーの開催は今回が初めて。
当日は、同市在住の高齢者を中心に約30人が参加。前半は、正栄山妙海寺住職の佐々木教道さんによる瞑想(めいそう)体験を通して自分の命や大切な人、伝えたい思いを見つめた。後半は、元市職員で長らく高齢者の支援に携わっていた高倉美香さんを講師に招き、「家族への感謝への手紙」を書いた。高倉さんは「思いを書き出してみることで見つめ直すことも多いのでは。ぜひ、感謝を伝えてほしい」と話した。
参加者へは手作りの「私の希望ノート」を配布。「これからの夢」「やってみたいこと」が記入できる項目のほか、生年月日など基本情報を記入する欄も設けた。松澤さんは「写真を貼ったり、資料を挟んだり、変化を見直して書き直してもいい。思い思いにノートを作ってもらえたら」と話す。
参加者からは、「将来への不安があったが、気持ちが軽くなった」「これからのことを考えるいい機会になった」などの声が聞かれた。
松澤さんは「今回初めての開催だったが、多くの人が参加してくれた。次回は、司法書士や生活支援事業者から、現場の実際の声を伝えていけたら。対話も大事にしながら、つながりの輪が広がるきっかけになれば」と期待を込める。
次回開催は10月25日、同会場で予定する。