いすみ市の特産品「ナシ」が現在、出荷のピークを迎えている。
いすみ市岬地区ではナシの栽培が盛ん。例年4月に開花し、7月末頃に収穫を迎える。近年の気温上昇の影響で開花が早まり、今年の出荷は、昨年より3日早く7月20日に始まった。
いすみ市岬町椎木の「やまよ農園」4代目沼田崇志さんは「今年は春先の降水雨量により大玉傾向。現在出荷中の『幸水』は、初物らしい甘みが詰まっており、お盆前まで楽しめる。その後は甘みと酸味のバランスが良い『豊水』、食感が良く芳醇な『あきづき』へと続いていく」と話す。
金融機関に勤務後、実家を継いで3年目の沼田さん。「資材費などの高騰が続く中、大変さもあるが、効率化が難しい分、手をかけた分だけ成果がダイレクトに返ってくるのがこの仕事の面白さ」とも。近年は同市内で30~40代の新規就農者が増えており、今年からはSNSでの情報発信やインターネット販売にも挑戦。全国へ贈答用として発送しつつ、地元の人にも味わってほしいと、直売所にも納品している。
直売所「ごじゃ箱岬店」(いすみ市岬町井沢)では、この時期のナシは人気で、朝に納品した分が売り切れると、追加出荷を依頼することもあるという。同店は、地元農家が協働で運営する直売所。商品の9割が地元産農産物だという。代替わりし、20~30代の役員を中心に、移住し新規就農した農家の農産物を積極的に販売したり、毎月末に体験イベントを開いたり、早稲田大学のサークル「いすみっこ」と連携したりするなど、地域の交流拠点としての取り組みも進める。
農家で役員の最首雄大さんは「単にものを売る場所ではなく、農家と地域がつながる拠点にしたい。新規就農者や移住者も受け入れながら、地域のための直売所を続けていけたら」と話す。
営業時間は8時30分~17時。ナシは8月中旬ごろまで取り扱う