
地域住民と医師や看護師、研修医や医学生が交流する「青空診療所」が6月8日、興津区民会館(勝浦市興津)で開催された。主催は勝浦市塩田病院総合診療科。
塩田病院医師、市役所職員ら。総合診療科医師の青木信也さん(中央)、企画した三股哲さん(中央上段)
同交流会は、地域住民の暮らしや健康についての相談事や地域課題を聞くことを目的に今回初めて開いた。企画した同院医局秘書の三股哲さんは「一人暮らしの高齢者も多い中、病気を診るだけがケアではなく、コミュニケーションの場を設けることにより、気持ちから元気になってほしいと考えた。こうして集まることにより、住民同士の安否確認にもなるのでは」と話す。
当日は、総合診療科医師、勝浦市市民課職員など27人が参加。地域住民との座談会、看護師による血圧測定、AED(自動体外式除細動器)の実技講習などが行われた。
同院総合診療科医師青木信也さんは「私たち医療関係者が地域の人達の元へ直接足を運ぶと、安心して健康や暮らしの悩み事を話してくれる印象を受ける。医学生や研修医にとっても地域で暮らす人々の生の声、コミュニケーションを通じて地域性を学べる貴重な時間になっているのでは。とてもありがたい機会」と話す。
三股さんは「勝浦市内唯一の総合病院である当院だが、地域によっては車がないと来院するのが難しい人もいる。今後もアクセスが悪い地域へ出向き、このような交流会を積極的に開いていけたら」と意気込む。
次回は7月27日、赤羽根集会所(勝浦市植野)で開催予定。