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いすみにカフェ「フィールドノート」 Iターン移住者が開業、図書室も併設

木の素材で統一された落ち着いた店内

木の素材で統一された落ち着いた店内

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 里山にある農作業納屋を改装したカフェ「フィールドノート」(いすみ市行川)がオープンして、7月25日で3カ月がたった。

カフェに併設した図書室。ガラスアートは鎌倉で両親が経営していたレストランのものを持ち込んだ

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 店主の山崎遊(ゆう)さんは東京都出身。幼少時に両親と共に神奈川県鎌倉市へ移住した。山崎さんは「数年前から海外からの観光客が増え、余りの人混みに週末は家から外出することができなくなった。自宅付近の開発も進み、今まで見えていた山や自然が目に入らなくなってきたことで生き辛さを感じるようになっていった」と振り返る。

 海釣りが好きな両親が南房総をよく訪れていた縁から千葉県内で家と土地を探し始め、2年前同物件と出合い購入。両親の移住に伴い自身も移住した。「移住してしばらくすると周囲にカフェがないことに気付いた。自分が好きな本やボードームゲームがあるような、ちょっと立ち寄れる場所があったらいいのではと思った」と山崎さん。

 鎌倉で暮らしていた時に10年以上そば店で働いたことや、両親が同市内でレストランを経営していたことから食に対する興味が高まり、カフェ開業を決めたという。敷地内にあった大きな納屋を、周りの景色が見えるようにガラス張りにし、元の空間の雰囲気を残すことにこだわり改装したという。

 店内は木の素材で統一し、落ち着いた雰囲気に仕上げた。テーブル席7席、カウンター席10席を設ける。カウンター席からは外の景色を楽しめる。

 メニューは、いすみ市の野菜をふんだんに使ったオリジナルカレー(1,000円)やイタリアの麺にこだわったパスタを使ったミートソース(900円)を用意。山崎さんは「カレーは、親からレシピを引き継いだ。水や油を使わないことでしっかりとした味わいを楽しむことができるのでは」と話す。パンナコッタ(800円)やココアケーキとアイスのセット(700円)などのデザートも。「バニラ味はバニラビーンズから作り、サンドイッチは同市内のパン店『プンクト』のパンで作っている。地元との連携も意識している」とも。

 食器は「豊かさを感じてもらえたら」と北欧から取り寄せたデザイン性の高いものを使用。カフェに隣接した図書室ではソファにかけながらゆっくりと読書を楽しむことができる。

 山崎さんは「地域の豊かさを感じながらのんびり過ごしてくれる人が増えてくれれば。一人で対応しているので無理ないようにやっていきたい」と話す。

 営業時間は11時~16時30分。水曜・木曜定休。8月6日~22日は夏季休業。

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