
現役漁師の仕事を見学する「漁業のリアルに触れる! 大人の社会科見学」が8月23日、大原漁港で開催される。
漁で使う網。日々手入れを行い漁に出ている(写真提供=いすみ市地域おこし協力隊)
いすみ市地域おこし協力隊員の横山さんが企画。横山さんは着任後、「いすみの漁業」をテーマにさまざまな取り組みを進めている。「今まで漁業に触れる機会がなかったが移住後、リアルな現場に触れ多くのことを知った。漁師は、長年の経験と技術、データを駆使し、さまざまな工夫を日々重ねてた。この現状をもっと多くの人に知ってほしいと思い企画した」と話す。
今回、夷隅東部漁業協同組合協力の下、漁船「年丸」の仕事の様子を見学する。年丸は昭和初期から漁業を営み、現船長の荘司秀吉さんで3代目。年間を通してイセエビ、トラフグ、マダコなどの漁を行っている。
現在、イセエビ漁がシーズン。深夜に網を引き上げ早朝に水揚げすることから、当日早朝5時15分に漁港に集合し見学。横山さんは「漁は、時間よりも海の状況が最優先。毎日魚が捕れるとも限らず、その時々で状況が変わる。見学会では、おおまかなスケジュールを立てているが、状況によって変更になる場合もある」と話す。
「漁業というと海の上での仕事のイメージがあるが、実際は陸での作業が9割といわれている。網など漁で使う道具の手入れ、船の準備、出港のための情報収集など多くの仕事がある。そのような仕事があることを知るきっかけにもなれば」とも。
「漁師の仕事を知れば知るほど、全てが自然相手で予想ができないことの連続であることを痛感する。時間を軸に動くことが当たり前だと思っていた自分にとって大きな驚きだった。臨機応変に、その時々でどのように対応しているのか、現場で感じてもらえたら」と参加を呼びかける。
開催時間は5時15分~8時。対象は中学生以上。中学生は保護者同伴。モニター開催のため参加無料。事前予約制。定員になり次第、受け付け終了。