ハロウィーンの装飾を施した車のトランクにお菓子を並べ、子どもたちにお菓子を配る「TRUNK or TREAT(トランク・オア・トリート)」が11月1日、大多喜県民の森第二駐車場(大多喜町大多喜)で開催された。
地域の人が持ち寄った野菜や果物、服などが並ぶ「ご自由にどうぞコーナー」(写真提供=New Neighbors)
トランク・オア・トリートは、車利用の多いアメリカやカナダで親しまれているイベントで、同町で子育てに携わる3人で立ち上げた任意団体「New Neighbors(ニューネイバーズ)」が今年初めて町内で企画した。同団体は「新しく知り合ったご近所さん」のように地域の人たちがつながり、自分たちの生活をより豊かにしていけるよう情報交換ができるコミュニティーを目指して6月に始動。主にSNSを活用して情報発信している。
当日はハロウィーンの装飾が施された車が10台ほど並んだ。音楽も流れる中、活動に賛同した地域の大人たちも仮装しハロウィーンのメークを施すなど、多くのボランティアが会場を盛り上げた。会場入り口にはハロウィーン仕様の竹明かりを設置した。
子どもたちへ配るお菓子などは当日、参加者が持ち寄った。会場近くのmitosaya薬草園蒸留所も開放し、スタッフは植物をモチーフにした仮装で出迎えた。「ご自由にどうぞコーナー」を設け、季節の野菜や果物、子ども服などを無料で置いたほか、地元ダンス教室「ファンデーション」がダンスを披露して会場を盛り上げた。
同団体メンバーの小松佳奈美さんは「移住者である私たちは元々この町に縁がなく、いろいろな人とつながる機会を模索していた。運営メンバーのうち2人が子育て中なので、子どもも大人も楽しめるイベントを企画することで交流のきっかけが作れるのではと考えた。正直、初回でここまでの規模にできるとは思っていなかった。新しいイベントにも楽しんで参加してくれる人、温かく協力してくださる人がたくさんいて、改めてこの町の魅力が『人』であることを認識した」と話す。