アート&クラフト作家の作品が並ぶ「ステラ百貨展」が11月8日・9日の2日間、勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」(勝浦市沢倉)で開催された。
会場は勝浦市芸術文化交流センター「キュステ」。ホール内にはさまざまな店が並んだ(写真提供=ステラ百貨展)
「ストーンサファリ」の新たな形として企画し、初めて開かれた同イベント。「ストーンサファリ」は、天然石とクラフトをテーマにした展示会で、2018(平成30)年に、第1回を開催。定期的に開催していたが、会場のリニューアル工事に伴う一時休館に合わせ、昨年で終了した。ストーンサファリを立ち上げ、現在ステラ百貨展企画室の関田裕明さんは「ストーンサファリは『石』をテーマに作家の作品が中心だったが、今回は『百貨店』のイメージでセレクトショップにも声をかけた。より多彩な作品に触れ楽しんでもらえたらと考えた」と話す。
当日は、雑貨やアクセサリーなどのクラフト作家を中心とした約70店が並んだ。ワークショップのほか、BOSO Sketch Togetherの「勝浦の町スケッチ展」、AIKIO SASAGAWAさんの「宇宙の描く点描の世界」の展示会も開いた。大階段には、い鉄ブックスが選書した美術書や絵本、大型本などが並び、多くの人が手に取り楽しんだ。
関田さんは「屋内での開催だったが、大きな吹き抜けとガラス張りの空間だったため、広々としていて気持ちの良い空間だった。初めて利用する施設のため準備には不安もあったが、無事に終えることができほっとした」と話す。「会場の開放的な雰囲気もあってか、思い思いに買い物や食事を楽しみながらゆっくり過ごす人も多かった。来場者と出展者の会話が生まれていたのも印象的だった」とも。
次回は来秋の開催を予定しているが、ジャンルを絞った小規模イベントも検討しているという。「ステラ百貨展の全体像をお披露目するような感覚で、さまざまな表情を見せていけたら。来場者がそれらを体感し、記憶として積み重ねていくことでステラ百貨展の世界が階層のように広がっていくのでは。今後の展開に期待してもらえたら」と意気込む。