北海道美瑛町で10月25日・26日に開催された「星空の街・あおぞらの街」全国大会で環境大臣賞を受賞した「いすみ星空学校」が11月13日、太田洋いすみ市長を表敬訪問し、受賞を報告した。
定期的に開催している「いすみ市星空観望会」の様子(写真提供=いすみ星空学校)
いすみ星空学校は、星空観望会や撮影会を通していすみの星空の素晴らしさを伝え、その活動を担う人材の養成と活躍の場を提供する任意団体。代表の草原学さんは2015(平成27)年、いすみ市地域おこし協力隊に着任し、「星降る街いすみ」をテーマに、さまざまな活動を展開。退任後は星空写真家として活動を続け、2019年、同団体を立ち上げた。
「元々、星空を撮影するのが好きで全国巡っていたが、いすみ市の星空は特に美しい。春には桜や菜の花が咲き誇り、初夏になれば蛍が飛び交い自然も豊か。この地域資源を活用できないかと思った」と振り返る。
現在は、星空観望会やJAXA宇宙教育センターの支援を受け宇宙をテーマにした体験活動「コズミックカレッジinいすみ」を定期的に開催。観望会は、多い時には地域内外から200人近くが参加するという。「星のソムリエ資格認定講座」も開催し、これまでに100人以上が受講、各地で星空を活用したまちづくりを支援する活動を担っている。
今回、環境省、北海道などが主催する「星空の街・あおぞらの街」全国大会で、大気環境保全への啓発・普及等において優れた活動を行った団体として表彰された。
草原さんは「これまでに地域の皆さまや、いすみ星空学校の会員、市職員など本当に多くの人に世話になった。今回の受賞は、関わってくれた全ての人と一緒に受賞したもの。『星空』を観察する人、撮影する人、研究する人、楽しみ方は人それぞれ。星空学校を通し、それぞれの知識やスキルを上げ、仲間がいる、このいすみを訪れるきっかけを提供できたら」と期待を込める。
次回の星空観望会は12月6日の開催を予定する。