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フリーペーパー「いすむすび」 地元5つの酒蔵を特集、海女文化も伝える

編集部の大和田さん、荘司さん、片岡さん、堀口さん。4人で編集会議を行い、現在は年に一度のペースで発行している

編集部の大和田さん、荘司さん、片岡さん、堀口さん。4人で編集会議を行い、現在は年に一度のペースで発行している

 夷隅地域の情報を発信するフリーペーパー「いすむすび」の最新号(6号)が発行され、4月10日、配布が始まった。

資料を振り返りながら出来上がった最新号を手に取る編集部メンバー

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 同誌は、千葉県建築士会ISUMIエコミュージアム推進部会いすむすび編集部が発刊するフリーペーパー。編集長は、勝浦市在住の一級建築士で「ちばヘリテージマネージャー」の堀口智子さん。デザインは、カフェ「とき々堂」(勝浦市貝掛)デザイン部の片岡聡さんが担当。2020年1月に0号を創刊し、年1号のペースで発行。2024年には「日本地域コンテンツ大賞2024」で「隈研吾特別優秀賞」を受賞した。

 今回は夷隅地域の5つの酒蔵を特集。企画提案者の大和田里奈さんは「前号で夷隅地域の朝市について特集した。2市2町それぞれに朝市があるが、個性があり魅力的だった。ほかにもそれぞれの地域にあって、個性があるものがないか考えた時に酒蔵があった。2024年に『伝統的酒造り』がユネスコ無形文化遺産に登録されたこともあり、編集部で話し合い、特集することが決まった」と振り返る。

 「岩瀬酒造」(御宿町久保)、「豊乃鶴酒造」(大多喜町新丁)、「吉野酒造」(勝浦市植野)、「東灘醸造」(勝浦市串浜)、「木戸泉酒造」(いすみ市大原)の5つの酒蔵全てを訪問して取材。荘司美智子さんは「どこも江戸から明治にかけて創業し、歴史がある酒蔵。それぞれ思いを持って酒造りと向き合っている。日本酒にこれほど味の違いがあることに驚いた。どちらかというと焼酎派だったが、日本酒のファンになってしまった」と話す。

 南房総地域の地酒を積極的に取り扱う酒販店「お酒の楽喜(らっきい)」も取材。同店では、大原商店街にある旧店舗で、蔵元などを招き、話を聞きながら地酒を知るイベント「聴酒会」を企画している。

 同誌では、かつて御宿町岩和田で活躍した海女(あま)についての記事も掲載。海女として活躍した90歳女性にインタビューし、当時の写真なども交え、まとめている。堀口さんは「海女文化に触れる機会があり、この記憶は残していきたいと思った。リアリティーのある話を聞くことで、時代を生きていることを感じた。この文化を次の時代にも伝えられたら」と話す。

 荘司さんは「創刊当時から『いま、きのう、あしたを見つめる』というテーマを大事にしてきたが、これからも今までの歴史や文化に触れつつ、未来につながるきっかけや、将来に役に立つことをインタビューしてまとめていけたら」と意気込む。

 同誌は主に、夷隅地域の公共施設や飲食店、銀行などで無料配布する。

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