御宿の布施小学校(御宿町上布施)で11月18日、地域の人を招待して行う「布施まつり2017」が開催された。
学区がいすみ市と御宿町にまたがる県内唯一の組合立学校の同校。同市と同町の町議会議員代表者による布施学校組合議会があり、布施学校組合教育委員会も設置されている。学校関係の予算も同市と同町で負担しているという。現在、全校児童は55人。
同校を支えている地域の人を招待して会食を開いたり、練習した歌や踊りを披露したりする同イベントは20回目。今年は「地域の人との絆を深めよう」をテーマに、同市と同町から約150人の参加があった。
イベント当日は開会式後、「楽しく動いて『体』すっきり」をテーマに、インストラクターによるストレッチ講座が行われ、生徒と地域の人が一緒になって体を動かし、参加型のアクティビティーを楽しんだ。講座後は3つのグループに分かれての会食が行われた。同校5年生児童が5月に田植えを行い、9月に収穫した米と豚汁、漬物、ミカンが振る舞われた。午後は児童の発表として創作劇や合唱、ソーラン節などが披露された。
8回以上参加している同市在住の小助川開光さんは「数年前に見たときに小さかった子が、すごく大きくなっている姿を見て、子どもたちの成長を年々感じる。手書きの招待状をもらえるのがうれしいし、昼食のお盆の下に敷いてある絵は毎年もらって帰る」とうれしそうに話す。
インストラクターを務めた勝浦整形外科クリニック健康運動指導士の濵﨑亜希子さんは「布施小にはもうどれくらいか覚えていないくらい呼んでもらっている。布施小の子どもたちや地域の方々は大きな声を出しながらストレッチをやってくださる。布施の皆さまがより一層元気になるように毎回内容を考えている」と話す。