つるかめ農園(いすみ市深谷)で現在、研修生を募集している。
同農園は自然栽培米を育てているほか、米作りオーナーの実施や米粉、本みりん、酒など米の加工品にも力を入れている。
同農園の鶴渕修子さんは「農業をやるというのは経済的にも厳しく、跡継ぎが少ないなど大変なことがたくさんある。自分たちがビジネスモデルを作り、若い人たちにチャレンジしてもらえるように研修の機会をつくっている」と話す。
修子さんの夫で同農園の代表である真一さんはいすみ市出身。大学進学・就職のために地元を離れたが、東日本大震災をきっかけに同市に戻ってきたという。現在は「自然の調和と循環」をテーマに、米作りを中心に農業に取り組んでいる。
業務内容は、田んぼづくりや種まき、ハウス整備、苗管理、田植え、収穫などの自然栽培による米や大豆、小麦作り、体験イベントやイベント出店など。
研修棟への住み込みも可能。軽トラックの貸し出しも行うという。
修子さんは「いすみ市は市長が有機の里づくりを推進していたり、市内の小中学校全ての給食のご飯を有機米にしていたりなど環境に優しい農業に取り組みやすい地域。おいしいお米が作れるエリアで、東京からも近いのが魅力。いすみは色んな人が集まってきているので、色んな人と出会える。一緒に農業を楽しみましょう」と呼び掛ける。
応募条件は、20代から45歳くらいまでの、自然栽培や有機栽培を生業とする意欲がある人、人にも地球にも優しい農業や暮らしに関心があり、取り組む意欲がある人など。経験の有無は問わない。他業種からも歓迎するという。
開始時期は3月。研修期間は1年間。研修費用は基本的に無償。応募は同農園のホームページで受け付ける。