鴨川市東町に7月2日、犬と泊まれるホテル「レジーナリゾート鴨川-Dog Wellness Beach-」がオープンする。
「東京建物リゾート」(東京都中央区)が展開する、愛犬同伴型高級リゾートホテル「レジーナリゾート」事業の一環。犬を飼っている幹部が、愛犬と一緒に泊まれるホテルがほしいと提案したことで始まった事業という。愛犬と一緒に旅をしたり、大自然の中で楽しんだりすることで、愛犬との信頼関係を深め、「愛犬ともっともっと仲良くなれるリゾート」をコンセプトに、関東圏で6施設、近畿圏で1施設を展開している。今回オープンする「レジーナリゾート鴨川」は同事業として初の海沿い型リゾートで、8番目の施設となる。
海に面している同施設は海とのつながりを考えた工夫として、エントランスはホテル内に入った瞬間目の前に広がる海への感動を深めるために中が見えない黒い扉を採用している。
客室は「スタンダードルーム」18室、「コーナーデラックスウエスト」4室、「コーナーデラックスイースト」3室の全25室。収容人数は82人。レストラン、ドッグフィットネスルーム、屋外プール、ショップ、天然芝ドッグガーデンなどの施設を設けている。同ホテルのスタッフのほとんどが犬関連の大学や専門学校を卒業している。
レジーナリゾート初の「ドッグフィットネス」を設置。愛犬の健康を目指し、SwimExの愛犬用流水プールを使ったエクササイズやバランスボール、ペット用ウオーキングマシン「ランドトレッドミル」などを使った愛犬用フィットネスプログラムを用意。毎日の散歩だけでは得られない体の筋力や柔軟性、バランス力、メンタルの向上に役立つという。
「ドッグフィットネス」は、アメリカで動物の行動学やタッチケア、マッサージなどを習得し、動物と人との信頼関係を深めるためのコミュニケーション方法として「プレイズタッチ」を考案した山田りこさんが監修する。山田さんのもとで研修を積んだトレーナーがサポートしてフィットネスを行う。
山田さんは「ドッグフィットネスは、病気にならないこと、けがをしないこと、筋力を向上させることを目的としている。犬は前足に約60~70パーセントの体重がかかっている。鍛えることで長い間一緒に散歩にいけるようになる。日本中に犬用フィットネスが広がれば」と話す。
海に面した立地を生かし、全室に開放感あるワイドテラス、ビューバスを設置。部屋には愛犬と安心して過ごせる工夫を施す。コンセント位置は高めに設置し、家具の脚はスチール製を採用。ソファはひっかいても傷が残りにくい素材を使い、窓は防音性の高い物を採する。専用タオル、おやつ、消臭スプレーなど犬用アメニティーも用意する。一階のエレベーターホールには、出会いがしらの犬同士の接触を避けるようエレベーターの中が見えるモニターを設置する。
海を見渡せるレストランは愛犬同伴可能で、南房総ならではの新鮮な魚介類や地元食材をふんだんに使った会席料理や房州の地酒、ワインを用意する。愛犬用メニューとして、「千葉県産愛彩ハーブチキンのササミ」(Sサイズ=800円、Mサイズ=1,000円、Lサイズ1,850円)、「キンメダイの蒸し焼き」(Sサイズ=800円、Mサイズ=1,300円、Lサイズ=2,100円)などを用意する。
利用料金は、1泊2食付き=スタンダード(2万6,000円~)、コーナーデラックスウエスト(3万6,000円~)、コーナーデラックスイースト(3万6,000円~)。屋外プールは夏季限定営業。