勝浦市で8月26日、首都圏(東京都、千葉県、埼玉県、神奈川県)と5政令都市(横浜市、川崎市、千葉市、さいたま市、相模原市)が実施する合同防災訓練「九都県市合同防災訓練」が行われた。
同防災訓練は今年で39回目の開催を迎える。当日は警察や消防、自衛隊など約110機関、約5,000人が参加した。
「千葉県外房薬剤師会展示ブース」では、エスト(東京都台東区)が開発した災害時の医療関係者による支援活動を迅速に行うための災害時情報共有システム「eST-aid」が、各関係団体および一般市民向けに展示されたほか、医療機関・薬局が災害時に開いているかどうか地図上で視覚的に分かる機能をメインに説明した。
東京都江戸川区薬剤師会と共同開発した同システムは、薬剤師会、医師会、歯科医師会、および自治体のそれぞれで人やもの、被災状況等の情報を一元管理できるほか、各団体間で必要な情報を共有できるシステム。災害時の医院・歯科医院・薬局の開閉情報については一般市民にも情報発信できるため、医療・行政関係者だけでなく、一般市民にも有用という。
インターネット上で実装することから、「従来のようにどこかに参集することなく、いつでもどこでも防災訓練をバーチャルで行うことができる」としている。千葉県外房薬剤師会でも、今回の同防災訓練に合わせて同システムを活用したバーチャル訓練が実施された。当日は、実際にバーチャル訓練で更新された薬局開閉局情報を一般参加者も閲覧した。