外房・勝浦市の秋の風物詩「勝浦大漁祭り」が9月14日、開幕した。
4日間にわたり開催する勝浦市の秋祭り。初日はみこしに御神体を移す神事をはじめ、みこしや山車(だし)が各地区を練り歩く「村回り」を行う。2日目は各地区のみこしによる「一斉担ぎ」など合同祭典を行う。3日目は上本町・仲本町・下本町の屋台と出水地区の山車が町中を回り、おはやしの競演を披露する。最終日は、勝浦漁港で船から船へとみこしを渡す「神輿(みこし)の船渡し」を行う。
串浜地区では14日、勝浦市保健福祉センター(同市串浜)駐車場で子どもたちを中心におはやし披露が行われた。同地区には奈良の春日大社の末社にあたる春日神社がある。同地区でおはやしに参加するのは3歳~大学生までの約30人。多くの子どもたちが園児の時からおはやし披露に参加しているという。
子どもたちは当日、背中に「春日神社」の名が入った「ダボシャツ」と呼ばれる白い衣装を身にまとい、おはやしに参加。松部地区の船屋台も合流し、「叩(たた)き合い」を行った。たたき合いでは、「はやし」と呼ばれる一番早い曲を披露するのが主流という。
同地区出身で埼玉県在住の大学生・齋藤千尋さんは「お母さんがおはやしの1期生。自分は年中のときからおはやしに参加している。埼玉から帰ってきてでも、毎年参加したい。明日は笛を置いて、みこしを担ぐ」と笑顔を見せていた。