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御宿海岸でライフセービング全日本学生選手権大会 イセエビ汁振る舞いも

ライフセービング大会の様子

ライフセービング大会の様子

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 御宿海岸で9月22日・23日、「第33回全日本学生ライフセービング選手権大会」が開催された。主催は日本ライフセービング協会。

当日振る舞われたイセエビ汁

 ライフセービング競技を通じて全国のライフセーバーの活動成果を伝える同大会。

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 この日は全国から46チーム651人が参加した。会場では、サーフスキーレースやボードリレーなどの競技を行ったほか、ビーチエリアでビーチスプリントやビーチリレー、ビーチフラッグスなどの競技を行った。

 会場内では、御宿町で宿泊施設を経営する「浜よし」の貝塚さん、「かのや」の渡邉さん、「藤井荘」の藤井宏典さんが中心となりイセエビ汁を振る舞った。用意した1200食分に使ったイセエビは約40キロ。時価は1キロ9,000円という。朝の6時頃から仕込みを行い、40キロのイセエビを貝塚さんと渡邉さんの2人でさばいた。

 貝塚さんは「ライフセービングの大会を御宿で開催してもらうことは町内の宿泊業者にとって非常にありがたいこと。今回はイセエビ汁だったが、毎年事業者負担で豚汁やしるもん汁などをサービスしている。参加者からは『おいしい』『うれしい』といった声をもらっている」と話す。「ライフセービング競技は日本ではあまりメジャーではないため、ルールが一般に理解されていない。私も最初は分からなかったが、何回か見ているうちに分かるようになってきた。今では見るのが楽しみ。この大会が続く限り、御宿で開催してほしい」とも。

 渡邉さんは「会場準備は各宿が協力しないとできない。他の大会も誘致していければ」と意気込む。

 今回初めて同大会に参加した東海大学海洋学部ライフセービングクラブLOCOの横山諄人さんと木村太信さんは「イセエビ汁が本当においしかった。準備してくださった方々には感謝している。また御宿にきたい」と話す。

 国士館大学ライフセービングクラブの小林勇太さんは「イセエビ汁のコクが深くておいしかった。ありがとうの気持ちしかない」と話す。

 拓殖大学ライフセービング部4年生の田中優さんは「学生最後の大会。活動拠点が御宿だったので、離れるのがさみしい。来年から社会人になる。御宿にはお世話になったので何らかの形でサポートしていければ」と話す。

 同部4年生の伊藤裕太さんは「御宿の方々がサービスでイセエビ汁などを提供してくださって本当にありがたい。この方々のおかげでみんな満足している」と話す。今後については「伝統ある拓殖大ライフセービング部の先輩の姿を受け継いで、大会の成績を残していってほしい」とも。

 日本ライフセービング協会理事・広報室長の高野(こおの)絵美さんは「この大会は長らく御宿で開催しており、大学のライフセービングではおなじみの会場。御宿町は継続して支援してくださっているのがありがたい」と話す。「ライフセービングと町が手を組んで一緒に事業をやっていけているのは他の地域にとってもいいモデルケースとなっている。日本全国で、活動しているライフセーバーがいる。町とライフセーバーが一緒になって町をつくっていけるようになれば」とも。

 日本におけるライフセービング競技は前々から認知度の低さが課題となっていた。2013年に同町で行われた三洋物産主催のライフセービング世界大会では、世界初の試みとして地元の小・中学校とコラボし、学校に各国の選手を振り分けて生徒と一緒に部活動を行ったり、給食を食べたりして交流を図った。

 ライフセービングを広める・盛り上げることを目的に教育とコラボした同企画は成功を収め、2015年に宮崎県で開催された「三洋物産インターナショナルライフセービングカップ 2015」でも地元の小・中学校とのコラボ企画が決まったという。

 「大野荘」(御宿町新町)の大野吉弘さんは「子どもたちにいろいろな体験をしてもらい、ライフセービングだけでなく、スポーツに対して興味をもってもらいたい。ライフセービングとはこれからも一緒に肩を組んでやっていく。御宿をライフセービング本部以外の地域の拠点としてのポジションを確立させたい」と意気込む。